カテゴリー別アーカイブ: 学校図書館の話

みんなの森 ぎふメディアコスモス見学記

とある要件で岐阜市に行くことになり、要件の隙間時間に「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を見学してきました。
小1時間ほどしか時間が取れなかったので、本当に外観・内観を観るだけにとどまりましたが、参考までに写真をアップいたします。
なお、撮影・ウェブサイトへの掲載許可はいただいております。
ちなみに、撮影の際には館内入ってすぐの案内カウンターで申請をする必要がありますのでご注意ください。
では、見学記スタート!



写真は以上です。
今回は1時間ほどしか見学に時間が取れず残念ながら以上のような内観・外観以外はあまりじっくり見ることができませんでした。
ですので、図書館活動そのものについてはあまり今回は触れていません。
もし次回行くとすればそのあたりについてもじっくり見てみたいところです。
また、設備そのものも実際には紹介しきれていないもの(=ほんともが見忘れたもの)がたくさんあります。
例えば、1階には「踊るスタジオ」「協働のへや」「みんなのギャラリー」などがありますし、2階には「談話のへや」「対面読書のへや」があります。
詳しくはみんなの森ぎふメディアコスモスの公式サイトをご覧ください。

http://g-mediacosmos.jp/

https://mainichi.jp/articles/20170829/ddl/k21/040/266000c


また、ぎふメディアコスモスについては以下のようなニュースもあります。

天井裏、全体にさび付きの恐れ メディコス:岐阜:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20170829/CK2017082902000011.html
(2017年8月29日中日新聞)

メディコス漏水、28回目:岐阜:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20170907/CK2017090702000029.html
(2017年9月7日中日新聞)

図書館として雨漏りは致命的な欠点ではないかと思います。
立派な建築であり相当なお金もかかっているだけに、非常に残念ですね…
雨漏りを除けば、設備は本当に素晴らしいと思うのですが。

というわけで、見学記は以上です。
次回は「瀬戸内市民図書館」を紹介予定ですので、お楽しみに!


【終了しました】指宿市立図書館を支援してくださいませんか?(1177万円達成!

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
このプロジェクトは既に終了しています

皆様のご支援のおかげで、
1117万円という図書館界では異例の
寄付額を達成することができました。
ありがとうございました!

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


みなさん、指宿市立図書館をご存知でしょうか?
鹿児島県の左側の半島、薩摩半島の最南端に位置する指宿市の図書館。

・貴重な甘藷資料の収集と研究者のための目録等の整理

・足湯や学校図書館や保健センターなど様々な場所で読み聞かせや図書館サービスの情報発信、図書館の利用方法をレクチャーするなどの地域に密着したサービス

・図書館にカフェスペースを導入したり大学の無い指宿市でも学ぶ機会を提供するためオンライン学習システムを試験的に導入する

などなど、まさに

「地域に根ざした、地域の人々のための、地域の課題を解決する図書館サービス」

を徹底的に行っている図書館です。
2014年に指宿市立図書館が開催している「司書学びの会」というものに私も参加させていただいたのですが(この取り組みも鹿児島の司書の皆さんにとって大いに素晴らしい取り組み)、その時に私ひとりのために指宿市立図書館の取り組みをご講演してくださいました。

その指宿市立図書館が、現在クラウドファンディングという方法で、オンライン上で寄付を募っています。

https://readyfor.jp/projects/ibusuki-bookcafe

#そらまめの会

指宿市の面積は約149平方km。私が住んでいる大阪府のほとんどの市町村よりも面積が広い自治体です。一方、指宿市立図書館は本館と山川図書館の2館しかありません。移動図書館は以前は走っていたものの現在は廃止されており、小さな軽自動車で市内の学校などを巡り本を配達している状況です。

そんな指宿市立図書館が、指宿市内の

「図書館を利用できない市民の方々=遠くて通えない、子どもなので通えない、移動手段が無くて通えない、その他様々な理由で通えない、未だ図書館を利用できていない人たち」

のために、移動図書館を購入するための寄付を募っています。しかも、ただ単に本を積めるだけの移動図書館ではなく、移動図書館にカフェの機能もプラスすることにより、移動図書館を通じて指宿市民同士が交流でき、人と人との繋がりを作り出し、人口流出や少子高齢化などの指宿市が抱える課題を解決できるようにする、という素晴らしいプロジェクトです。

実は、「ほんとも!」が忙しさにかまけてこのプロジェクトの拡散に出遅れた間に(本当にすみません)、目標金額である七百五十万円は、

達 成 で き て し ま い ま し た … !

図書館がクラウドファンディングでこの多額の寄付を集める、というのは図書館業界では驚異的なことではないでしょうか。これは、指宿市立図書館の活動が多くの方に支持され、そして「この活動を多くの方に知ってもらい支援して欲しい」と私のように遅れることなく、たくさんの人がこのクラウドファンディングを指宿市立図書館、ひいては指宿市民のために拡散してくださったのが大きいのだと思います。支援してくださった皆様、並びにこの活動を拡散してくださった皆様、本当にありがとうございます。

しかし、実はまだ寄付は引き続き募集しています。

というのも、移動図書館はその自動車を購入してカフェ機能を付けて移動図書館が完成すれば終わり、ではありません。

移動図書館にはまず、移動図書館に積む本が必要です。もちろん現在本館と山川図書館にある本を積むでしょうが、既に図書館にある資料をそんなに多くは移動図書館に使いまわせません。移動図書館に積むための資料費が必要となってきます。

また、移動図書館を維持するためには、燃料費や整備費や、保険や車検などの各種維持費も必要です。

また、移動図書館を運営するためには新たに人手が必要です。指宿市立図書館は特定非営利活動法人「そらまめの会」が指定管理者として運営しています。限られた予算の中で人件費を捻出して既存の本館と山川図書館を運営しています。そこに新たに移動図書館の運営をするとなると、今いる人手をやり繰りすればどうしても既存の図書館の人手が手薄になってしまいます。理想は移動図書館も負担なく運営できるよう、新たな人材を確保することです。

このように、移動図書館の導入には、導入費以外にも経費がかかります。そのために、まだまだクラウドファンディングの達成額以上の支援を指宿市立図書館は必要としています。

どうかみなさん、リンク先をクリックして、よろしければご支援いただけないでしょうか?寄付はとんでもない額じゃないとできない、というわけではありません。(安いかど言うかは人によりけりでしょうが)5千円から寄付することができます。

リンク先にはここよりももっと詳しく、指宿市立図書館の方々の活動内容やサービスの熱意、このプロジェクトへの思いが書かれています。まずは、リンクをクリックしてそれを読んでいただくだけでも構いません。そこからぜひ寄付をご検討いただければと思います。以上、長々と失礼いたしました。

https://readyfor.jp/projects/ibusuki-bookcafe


資料の発注管理(発注書、回覧、購入冊数管理)

みなさんのところでは、資料の発注(本の注文)、そして発注の管理をどのようにされていますか?
FAXで注文書を送っている、メールで送っている、図書館システムからできるetc…色んなところがあるかと思います。
私の学校では注文は全て図書館システムからでき、注文する本のリストアップやリスト作り、発注額の確認もできました。
ただ、出版年が古い資料は書誌データが初版の時のままで価格が古いままだったり価格が入っていなかったり、どうしても誤差が出てしまうため別途Excelで購入した資料リストを作成し予算の残額を確認していました。



このリストの項目は左からこのようになっています。

・発注 → 発注済みならば「済」を入力
・書名
・著者
・請求記号
・出版者
・冊数
・本体価格
・税込価格
・備考 → 課題図書、授業関連、児童リクエスト、教員リクエストなどを入力
・納品 → 納品・検品が済んだら「済」を入力
・伝No. → 書店の請求書伝票の番号を入力(あとで確認しやすいように)
・分類 → その資料の類を入力、絵本はE、マンガはM
・シリーズ → シリーズものの場合は「シリーズ2類」「シリーズ9類」「シリーズE」など入力
・調べ学習 → 調べ学習に使用する資料の場合学年・テーマを入力
・対象学年 → おおまかな対象学年を入力…するつもりが実際には書く余裕無し

予算管理だけならば伝No.までの項目があれば良いのですが、新刊の分類等の比率をリアルタイムで調べるため、分類以降の項目も設けていました。
というのも、このリストの最後には



このように新刊の分類構成を調べる表を入れています。
この表で出しているのは

・前年度の新刊における各分類の購入割合(前年度のデータを入力)
・今年度の新刊における各分類の購入冊数・購入割合
・今年度の新刊各分類におけるシリーズものの資料の購入冊数
・今年度の新刊における各学年・テーマ毎の調べ学習に使える本の購入冊数
→昨年度までの所蔵冊数、そのうち買い替え(廃棄)対象冊数、必要冊数、それらを元にした不足冊数

図書館システムでも統計機能を使ってこれらのデータを出すことは可能ですが、図書館システムの統計機能はデータを取るのに手間がかかったり、出てきたデータがExcelで複雑な表になっていてそのままでは使いにくいということもあり、新刊リストにこの機能を持たせて使っていました。
ただ、これらの数値はあくまでも単なる新刊冊数のカウントに過ぎず、実際には数年間の収集状況や既存の蔵書の所蔵状況等、様々な要素とともに新刊購入の参考にする必要があるかと思います。
というわけでこのExcelファイル(実際に新刊データを入力しているサンプルデータとひな形データ)をアップしますが、ご利用には各館の状況を鑑みてご活用ください。
使用方法は下画像の通りです(雛形ファイルにも使用方法シートがあります)。



<サンプルデータExcelファイル>


<ひな形データ>


学校図書館引き継ぎ資料の作成例

2015年度に退職する際に引き継ぎ資料を作成しました。これが結構な手間と労力でした…普段からその時に備えて準備しておけば楽だったのでしょうが、ゼロから作るのは大変な作業です。
しかし学校司書の雇用は不安定で普段から引き継ぎ資料を作るというのは難しく、一方で突然来年度から異動、あるいは退職というのも学校司書には多い話です

そこで、ほんともが退職の際に作成した引き継ぎ資料を公開いたします。
ただ、そのまま公開するのはさすがに学校等の事情がまるわかり過ぎるので、削るところは削って、しかしなるべく原型を留め各項目で注意すべき点や学校の事情や規則に合わせて変更すべきところなどもわかりやすくしたつもりです。

頁数が40ページを越えてしまったので、WordファイルそのままのものとPDFファイルにて公開いたします。





作成の際には以下の資料も参考にいたしました。







引き継ぎ資料に果たしてどこまで書くのかというのが難しいところですが、私の場合は「司書資格や司書教諭資格を取ったばかりの大卒で図書館勤務経験もまったくない人が来た場合」を想定して、学校図書館の業務に限らず、出張や有給休暇の取得方法といったことまで載せました。

なお、データサイズも大きいのでダウンロードする前に内容がわかるよう、目次を書いておきます。

1.司書教諭・図書館担当の先生の確認
2.自治体全体でのマニュアルについてについて
3.図書館システム操作マニュアル
4.TOOLi-Sのログイン方法
5.問い合わせ先
6.メールアドレスについて
7.図書館の鍵、司書室(図書館準備室)、図書館以外の教室の鍵について
8.学校の鍵について
9.出勤時の出勤簿(タイムカード)について
10.学校組織について
11.プリンターについて
12.図書館のデスクトップPC、ノートPCについて
13.図書館デスクPCについて
14.新年度最優先ですべきこと
(1)クラス名簿の入手
(2)図書館開館と図書の時間をいつから開始するかの確認
(3)新1年生の利用者登録
(4)新2~6年生の転入生登録
(5)新2~6年生のクラス変更
(6)クラスが増えた際のクラス貸出の利用者登録
(7)利用者バーコード(台帳・カード等)の印刷
(8)1回目の図書の時間のオリエンテーション・読み聞かせの準備
(9)1年生のオリエンテーション
(10)新任・転任先生向けオリエンテーション
(11)2017年度中の予約と予約確保本の連絡
(12)◯◯市立図書館の団体向けサービス利用申込み
(13)◯◯分館への移動手段
(14)図書館システムの休館日設定
15.勤務時間について
16.残業について
17.休暇取得について
18.出張について
19.学校間配達便について
20.貸出・返却・予約方式
21.開館時間
22.閉館時の注意点
23.長期休暇中の開館
24.図書の時間について
25.図書の時間の流れ
26.図書の時間の時間割変更について
27.利用規則
(1)貸出規則
(2)長期休暇(夏休み、冬休み)の貸出規則
(3)予約・リクエスト規則
(4)予約本の連絡方法
(5)資料紛失・汚破損
28.選書について
29.除籍について
30.図書費について
31.選書リストのチェックについて
32.予算管理について
33.発注方法について
34.図書の発注先について
35.新刊の受入について
(1)現物・価格・装備・乱丁の確認
(2)蔵書印
36.本の付録
37.2018年度に購入して欲しい本
38.分類について
39.分類シール(請求記号シール)について
(1)0〜9類(小説以外)の分類シール
(2)9類小説の分類シール
(3)絵本の分類シール
(4)文庫の分類シール
(5)新刊の別置シール
40.図書館システムの所蔵場所設定
41.雑誌について
42.新聞の受入・整理について
43.パンフレット・リーフレット資料の整理について
44.消耗品予算について
45.調べ学習・グループ活動室について
46.学校図書館の組織的な位置付けについて
47.情報教育研究部会について
48.各学年の探究型学習の取り組みについて
49.卒業研究について
50.情操部会について
51.図書委員会について
52.児童の読書傾向について
53.掃除について
54.廊下の掲示板について
55.公共図書館との交流研修について
56.◯◯市立図書館からの資料の借り方
(1)Web予約して借りる
(2)本の配送便で資料を借りる・返却する
(3)◯◯市立図書館の方にレファレンス依頼をする
(4)テーマ別パックを利用する
(5)百科事典を利用する
(6)学校図書館支援ライブラリー
(7)◯◯市立図書館から借りた本をクラス貸出・児童に貸出する場合
57.他校学校図書館からの資料の借り方
(1)他校へ資料貸出を依頼する流れ
(2)蔵書管理システムでの依頼、受入、返送
(3)他校から借りた本を本の配送便で返送する
(4)他校からの貸出依頼
(5)蔵書管理システムでの他校からの依頼の確認・手続き方法
58.他公共図書館等から本を借りる
59.行事等の役割分担、校内の役割分担について
60.親睦会について
61.おわりに



イベント「図書館、使いこなせてる?」を行いました!

先日ご案内した通り、本日グラスまちライブラリーさんとのコラボイベント、「図書館、使いこなせてる?」を行いました。

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生憎の雨模様で事前の宣伝も不十分だったためか参加者数は少なかったのですが、それでも参加された方々と図書館について色々とお話することができました。

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天候にかかわらず今回はデジタル機器をほとんど使わない(使ってもiPadで画面を見せる程度)ということだったので、このように画用紙をマスキングテープで装飾して手書きでフリップなどを作成しました。マスキングテープが思いの外好評でした!

今回は「図書館を普段あまり使わない人に、図書館ってこんな便利なところもありますよ、実はこんな役割もあるんですよ」という内容でしたが、私がただお話するだけではつまらないと思い、ワークショップ的なものも交えつつ以下のような内容にしました。

(1)「としょかんって、どんなところ?」というテーマで画用紙半分に今図書館に対して持っているイメージをグループで話し合いながら書いてもらう

まず、聴き手の皆さんが今図書館をどんな風に使っているのか、図書館に対してどんなイメージや想いを持っているのかを画用紙に書いていただきました。

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書かれているのは「本の検索ができる」「CDが借りられる」「本の検索ができる」「本を借りるところ」など、概ね事前に予想していた通り、図書館の様々な機能や役割があまり知られていない印象でした。
ただ、今考えると、図書館にとっても詳しい方がたくさんいらしてた時を想定してこの後の話を複数パターン用意しておくべきでした…実際、「調べもものにいい」などこの先話す内容のことも書かれていたりします。
また、「飲食禁止」「静かにするところ」「勉強(自習)してはいけない」など予想していなかったことも書かれていて、このあとこの方向の話が広がり想定外の面白さがありました。

(2)しらべたいなら、としょかんへ!

(この項はおおよそ話した内容をそのまま書きます)。
本を貸し借りするだけが図書館の役割ではありません。図書館は利用者さんが何か調べたいことがあるときに手助けをするサービスをしています。図書館には物語や絵本以外にも様々なジャンルの本がありますよね?図書館の本は日本十進分類法という方法で本の仲間分けをしており、おおまかに10種類に本を分けています(0〜9類を説明)。では、どうして物語の本や絵本以外の仲間の本もあれだけたくさんあるのでしょう?それは、図書館は本を読んで楽しむだけにあるのではなく、利用者の方が様々なことを調べられるようにするためです。そして、図書館は利用者の方が調べる手助けをします。その手助けサービスのことを「レファレンス」と言います。「レファレンス」だとわかりにくいですよね、日本語で言うと「情報サービス」「情報探索サービス」でしょうか。要するに、情報探しの手助けです。例えば、

「子どもの頃に広い芝生でどんな遊びをしましたか?」

ということを知りたいのであれば、図書館に行って聴けば瞬時にこんな風な本(昔あそびや子どもの屋外遊びの本)を探しだしてくれます。

あるいは、

「箱作(会場の最寄駅の名前)という地名の由来は?」

という質問に対しても、図書館には地域の歴史や民俗の資料がたくさんあるので調べることができます(郷土資料をお見せしました)。図書館は地域の歴史や郷土、文化を保存する役割もあります。

あるいは、

「阪南市にカフェ&雑貨のお店を開きたいけれどどうすれば?」

という質問であれば、カフェや雑貨店の開店についての本、ネットショップも同時にするのであればネットショップの開業や商品の写真の撮り方の本、大阪にある他のカフェや雑貨店を視察したいのであれば大阪のカフェ・雑貨店のガイド本もあります。また、開業の際の相談窓口なども紹介してくれます。

このように、何か調べたい時には図書館に行けば、図書館は手助けしてくれます。

(3)ほんがとしょかんになければ…

(この項も話した通りに書きます)
こういった調べ物をしたりしている時に、調べたい本が図書館に無いケースもあります。けど、図書館に無ければ読めない…というわけではありません。他の市町村や大阪府立図書館から資料を取り寄せてもらって、読むことができます。図書館は他の図書館と連携して利用者さんが資料を読むことができるようにネットワークを築いています。大阪府で言えば、大阪府立図書館は他の図書館よりも資料をはるかに多く購入しており、大阪府下の市町村の図書館を支える役割があります。

また、何か調べたい時には資料だけでなく、大学や文化施設などの専門機関を紹介してくれることもあります。さきほどのカフェ開業のようなケースがそうです。

さらに、日本最大の図書館「国立国会図書館」があります。法律で、本を出版したら国立国会図書館に本を納めないといけない「納本制度」というものがあります。膨大な資料を持っていて、直接行って資料を見ることもできますし、市立図書館に資料を取り寄せたりデジタル化した資料を見せてもらうこともできます。

なお、国立国会図書館には「レファレンス協同データベース」というデータベースがあり、先ほどの図書館の調査の事例をデータベース化しています。日本全国たくさんの図書館がこのデータベースに事例を登録しています。
また、大阪府立図書館は「e-レファレンス」という、インターネット上で調査相談を受けつるサービスもしています。

(4)かんがえよう、としょかんのやくわり

最後に、今日の話を聞いた上で、図書館の役割や、こんな図書館がいい!ということを再度画用紙に書いていただきました。

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今回はお子さん連れの方が多かったためか、児童コーナーや子ども連れで図書館に行くことなどに関する書き込みが多いですね。特に児童コーナーとそれ以外のコーナーをフロア分けしたらどうか?という話で盛り上がりました。お子さん連れだとどうしても他の利用者さんに気を遣ってしまう、騒いだら申し訳なく思うとのこと。また、「図書館の人が忙しそうで声を掛けづらい」という声も。また、図書館で長居したいのに自販機が無い、館内で飲み物を飲めないのが困るという話も出ました。そして、資料をもっと増やして欲しい、古い資料を新調して欲しいという意見も。

以上のようなことをお話しましたが、あくまでおおまかに書いただけで、実際にはどんどん話が広がっていきました。分類についてもっと込み入った話をしたり、他の図書館の話(飲食できる図書館やカフェのある図書館など)に広がったり、あるいは図書館に対して要望があってもどこに言って良いのかわからない、議員さんに言ったり図書館を考える会に参加したりというのはハードルが高い、など。
図書館を利用しない人も、利用している人も、図書館に対して「もっとこうして欲しい」というニーズはあるものの、そのニーズを図書館側が拾うのはとても困難ではないか、という印象を受けました。いち図書館員として、こういったニーズをどうやって拾っていくか?ということを考えさせらるイベントでした。

今までこんな風に「図書館関係者以外の大人に図書館の話をする」ということは無かったのでイベント前は少し不安だったのですが、やってみれば新たな発見が多々あり、大変良い経験になりました。また機会があればぜひやってみたいですね。


以下、今回の参考文献です。















本も図書館関係者以外の方が読んでも面白い本が多いです。ぜひご一読ください。


【会場変更】グラスまちライブラリーさんとのコラボイベント開催!OSAKA BOOK FESTA+2015

以前当サイトで「まちライブラリー」および「グラスまちライブラリー」さんをご紹介しました。

・グラスまちライブラリーに行ってきました

そして2015年4月18日(土)〜5月17日(日)にかけて、主に大阪のまちライブラリーを中心に「OSAKA BOOK FESTA+2015」というイベントが開催されています。

・OSAKA BOOK FESTA+2015

まちライブラリーOSAKA BOOK FESTA+ 2015 は、民間図書館“まちライブラリー”、公共図書館や大学図書館、書店、ショップなど大阪とその周辺に点在するブックスポットを巡り、本を介して人と人との出会いを生み出す新しいタイプの地域イベントです。
ブックスポットでは、トークやワークショップなど様々なアクティビティが開催され、参加者が推薦した本を紹介するコーナーなどもあります。
さあ、本を持ってまちに出よう!
思いもよらない本と人との出会いが、大阪の街であなたを待っています。
(OSAKA BOOK FESTA+2015サイトより引用)

イベントの様子はテレビ東京の番組でも紹介されました。

・TV TOKYO アンサー「くらしのアンサー なぜここに続出!ナゾの交流場」

そして、このたびほんとも!もグラスまちライブラリーさんとのコラボでOSAKA BOOK FESTA+2015イベントを開催いたします!

コラボイベントチラシ
・【大阪ブックフェスタ】2本だて!(1)ほんともさんコラボ図書館使いこなせてる?!(2)広大な芝生で遊ぼう!

日時:5月16日(土)11:00〜
ほんとも!のイベントは45分程度、イベント終了後ランチタイム(※各自持参)や芝生遊びあり
場所:大阪府阪南市桃の木台中央公園
(雨天時は近隣の屋内施設で開催)
対象年齢:全年齢
参加費:無料
アクセス:南海電車箱作駅下車、南海ウィングバス阪南スカイタウン線・桃の木台7丁目下車

※※※雨天のため会場を桃の木台東住民センターに変更いたします。南海ウイングバス阪南スカイタウン線・桃の木台3丁目下車、飯ノ峯中学校前の住民センターが会場です。※※※

ほんとも!はイベントの前半を担当させていただきます。
イベントタイトルは

「図書館、使いこなせてる?」

主に「普段図書館を使わない人」や「図書館で本は借りているけれど、それ以外の使い方を特にしていない人」を対象に、図書館の思わぬ使い方や役割について、参加者の皆さんにも一緒に考えていただきつつ図書館の話をしようと考えております。
なお、ほんともは10時ごろから公園にいますので、イベント前に学校図書館の話をしたり、お子さん連れであれば読み聞かせをしたりもします。
イベント後は広大な芝生で一緒に楽しい遊び(昔あそびのような)もします。
みなさま、どしどしご参加ください!


日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 改訂方針編

前回は「日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 外見・中身編」と題して外見やコンテンツの変更について書きました。
今回はいよいよ分類方法などがどのように変わったかを書きます。

なお、説明のためページ番号を書く必要があるのですが、NDCは2冊にわかれているため、わかりやすいよう「本表・補助表編(第1分冊)」を1巻、「相関索引・使用法編(第2分冊)」を2巻とさせていただきます。
また、9版と10版の違いがわかりやすいよう、文字の色を9版の説明部分は茶色に、10版の説明部分は緑色にしています。

<改訂方針>
まず2004年に公表された10版の改訂方針について、1巻26pに記載されています

・NDCの根幹に関わる体系の変更はしない
・ただし「007 情報科学」と「548 情報工学」の統合の可能性を検討する
書誌分類を目指す
・新主題の追加(件名標目表4版や国立国会図書館件名標目表、新刊書等を参考に)
・全般にわたって解説や分類項目名などの修正・追加(論理的不整合、時代の変化等に合わせて)
・分類典拠ファイルの作成
(※強調はほんともによる)

基本的には9版から大幅に分類体系の変更を加えることはなく、時代にマッチした改訂になっているようです。
1巻27pの「3.2 追加的対応」にもその旨の記述があります。
これは現状多くの図書館がNDC9版を使用しており、大幅な変更は影響が大きいことも考慮されているのかな、と思います。

<「007 情報科学」と「548 情報工学」の改訂>
「007 情報科学」と「548 情報工学」の統合については、「統合の可能性を検討する」と前述しましたが、結果的に

「記号的な統合よりも『概念(観点)の明確化』により区分する考え方に切り替えた」

となっています(1巻27pより)。
9版と10版を比較してみると、10版の007、548は項目名や注記が変更されている箇所が多く、新規追加項目も多くあります。
例えば、10版007では

「007.6355 書体[フォント]」

など今となっては当たり前の項目が多く追加されています。
また、9版では「582.33 ワードプロセッサー.タイプライター」にワープロ用ソフトウェアを収めていた(ただし別法で007に入れることはできた)のが10版では「007.638 文書作成ソフトウェア」に統合されさらにプレゼン用ソフトや表計算ソフトなど細かく分類されるようになっています。

一方、548も同じく情報工学の発展に合わせた追加・変更がされています。細かく挙げていくときりがないのですが、例えば9版では

「548.21 入力装置」

としか記述されていなかったものが、10版では

「548.21 入力装置:マウス、タッチパッド、トラックボール」

というように改訂され、さらに

「548.211 文字・画像入力」(キーボードやペンタブレットなど)
「548.212 映像入力」
「548.23 音声入力」

と細分化されています。
また、同じく「548.25 出力装置」10版では「文字・画像出力」や「映像出力」や「音声出力」にさらに細分化されるなど、ともかく時代に合わせた改訂がなされています。

さらにこれら情報科学・情報工学で10版で大きく変更されたのは、「547.48 情報通信」と「548 情報工学」を別法で「007 情報学.情報科学」に収めることができるように明記されたことです。
9版では「007 情報科学」を別法で「548 情報工学」に別法で収められることは明記されていたのですが、その逆の「548 情報工学」を「007 情報科学」に収める別法は明記されていませんでした。
図書館としては情報に関する資料を0類・5類のどちらにも統一して分類しやすくなり、使いやすくなったのではと思います。また、007・548に限らずこのような使いやすい改訂が随所になされています(学校図書館に特に係る部分は次回の記事で触れます)。

<書誌分類を目指す>
実を言うと私は「書誌分類」という言葉をダイトケン合同例会まで知りませんでした。
「書誌分類」の説明の前に、まず「書架分類」を説明したほうがわかりやすいかもしれません。
「書架分類」は資料を書架に並べるために分類記号を「ひとつだけ」決める分類法です。排架のための分類であり、分類番号は短く簡潔、乱暴な言い方をすればおおざっぱな分類です。
一方、「書誌分類」は資料が持つ主題を詳細に分析し分類番号を付与します。詳細に主題を分析するため、分類番号は長く、また複数の分類番号を付与することもあります。
これは、排架のために分類番号を付与するのではなく「書誌」=本を探すための情報として分類を付与するためです。資料が多くの主題を持っていれば、分類番号も複数になります。

NDC10版は「書誌分類をめざす」(1巻26p「3.1 改訂方針」より)としており、本表・補助表編(第1分冊)の「序説」や相関索引・使用法編(第2分冊)の「使用方法」も書誌分類を前提に書かれています。特に「使用方法」の「1.1 書誌データの作成と分類作業」(2巻・266p)にはっきりと「主題要素各々に対応した複数の分類記号を積極的に付与(分類重出)することが望ましい」と書かれています。

<分類典拠ファイルの作成>
「典拠ファイル」とはごくごくおおざっぱに言えば、著者名や主題の統一型を記録したファイルのことです。書誌を作成する際に、作成者によって著者や主題がバラバラになったり間違ったりしないよう、この「典拠ファイル」から著者や主題をデートして引っ張りだしてきたり、資料検索でもこの典拠ファイルを用いて検索精度が上がるようにしています。
「分類典拠ファイル」とはつまり分類表の典拠ファイルであり、NDC9版ではすでにこの分類典拠ファイルである「NDC・MRDF9」(MRDFはmachine-readable data formatの略)が提供されています
NDC10版でも同じく分類典拠ファイルとして「NDC・MRDF10」の作成・提供を計画されていましたが、10版出版までには間に合っていません(1巻30p「3.5 NDC・MRDF10の検討」より)。改訂作業の膨大さを考えると、これはしかたのないことだと思います。今後の提供が期待されますね。

この記事を書くにあたり、9版と10版の007・547・548を見比べる作業をしてみたのですが、その作業だけでも大変疲れました。0類〜9類を改訂する作業というのは、恐ろしい労力と疲労を伴ったと思います。改訂作業をされた皆様、本当にお疲れ様でした。
なお、改訂方針だけでこれだけの分量になってしまいましたので、NDC10版と学校図書館についての記事は次回「日本十進分類法新訂10版 学校図書館にどう関わってくる?」(タイトル予定)で書きたいと思います。


日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 外見・中身編

「日本十進分類法 新訂10版」(以下NDC10)が刊行されました。


・日本十進分類法 新訂10版
(日本図書館協会通販ページリンク)


9版の刊行が1995年8月、新訂10版は2014年12月なので実に約20年ぶりの改訂です。
この刊行に伴い関西では新訂10版に関する研修・研究会が開催されました。


・大図研近畿3支部合同例会「日本十進分類法新訂10版の全貌」
・日本図書館研究会 図書館学教育研究グループ例会「NDC10をどう教えるか」


このどちらにも参加させていただきましたので、簡単な新訂10版の改訂についてと、学校司書として今回の改訂が学校図書館にどのように影響するかなどを書いていきます。
なお、特に前者のダイトケン研修会では改訂に携われた藤倉恵一様ご自身にご解説いただき大変勉強になりました。
改めて感謝申し上げますとともに、この記事は藤倉様の解説を中心に書いております。

<改訂作業について>
改訂にはのべ17名の方が携わり、刊行直前まで改訂作業が行われていました(刊行後も訂正箇所等のために作業が続けられています)。
これだけの改訂には大変な労力なだけでなく、神経を擦り減らすような緻密さも求められるかと思います。
改訂をしてくださった日本図書館協会分類委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。
改訂に携われた委員の皆様は普段大学図書館や公共図書館等で通常業務をこなしつつ、プライベートな時間も削って改訂作業をされていたとのこと。
個人的にはこの仕組みは委員の皆様に負担が大きすぎるように思います。
改訂作業は図書館界全体に関わる作業であり、勤務時間中にもっと改訂作業に関われるような仕組みづくりが必要なように感じました。

<外見的な改訂について>
既にNDC10を手に取られた方はわかるかと思いますが、9版と目に見えて大きな違いは

・A5判→B5判

に変わったことかと思います。
これは、A5判サイズで改訂するとページ数増に伴い1cm近く厚みが増してしまうためです。
個人的には、ページが大きくとても見やすくて良いです。
また、「日本目録規則」や「基本件名標目表」とサイズを合わせるためでもあります。
他の外見的な変化は、


・表紙が茶色→黒色
・背の♦が第1分冊(本表・補助表編)が♦ひとつ、第2分冊(相関索引・使用法編)が♦ふたつになっている
・バーコード貼付を考慮し表紙のエンボス加工を左下から右上に
・つめ(小口見出し)が9版では相関索引のみだったのが、両方につけられた
・分類番号と項目の間のスペースが全角になり見やすく
・中間見出しや網レベルの分類がくるときに改ページ(大事な注記や見出しがページをまたぐことを抑止)
・本表と相関索引で厚みが異なり、触っただけでも区別がつきやすい。
・9版解説ページに使われていたローマ数字をやめる(司書課程等の授業でページ番号を教えにくい)


という風に、細部も使いやすいように変更されています。
本当に細かいところまで使う人への気遣いが行き届いているように感じました。



<中身の変更・追加点>
分類以外のコンテンツの変更点も多々あります。

・分類そのものについての解説の「序説」の追加
・「使用方法」及び分類をする上で重要な「用語解説」追加
・序説、使用法、用語解説、判例に使われている用語が
 どのページに有るかの「事項索引」の追加


9版では「解説」で一括りにされていたものがよりわかりやすいように変更・追加されています。
ただ、自分の勉強不足ではあるのですが用語解説はもっとわかりやすい説明を…という用語がいくつかあります。
ただ、ここの部分をもっと充実させてページ数を増やすのはNDC10の本来の目的ではないので、わからない用語は他の本で勉強を、ということでしょう。


長くなったので、次回「日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 改訂方針編」に続きます。


3/1(日)自主講座「探究的な学びと学校図書館の活用」キックオフ・ミーティングのご案内

久々の更新ですが、サイト更新ではなく勉強会のご案内です。

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「探究的な学びと学校図書館の活用」キックオフ・ミーティング

日時:3月1日(日)13:00〜16:00
場所:神戸市勤労会館 307号室
テーマ:「探究的な学びと学校図書館の活用」
内容:(1)講座の目的、計画の概要、諸概念の整理
(2)日程、進め方などのついて話し合い
申込:学校図書館勉強会(神戸)にメールにて、詳細は以下リンク先を御覧ください
https://www.facebook.com/events/910854778967147/?ref_dashboard_filter=upcoming

以下自主講座Facebookページより

子どもが切実な問題意識をもって自ら設定した課題に取り組み、経験や知識を再構成して、新たな気づきや発見にいたる探究の過程で、学ぶ意味を実感する・・・学校教育の過程で子どもが本気になって取り組む「本物の学び」(authentic learning)の機会を生みだしていくには、教師自身の能力開発と学校図書館の活用が鍵になると考えます。
司書教諭や学校司書は、学校図書館をどのように整備し、子どもの学びにどのように関わればいいのか。教師は、学校図書館を活用して、子どもたちの学びをどのように導いていけばいいのか。こうした問題について、お互いの経験知を共有するために、探究的な学びに関わる教員及び学校図書館職員の学びのための自主講座をはじめることにしました。

自主講座では、「探究」をキーワードにして、近年、活動理論との親和性も注目されているジョン・デューイの教育観を再検討し、現代の教育課題に応える学びのあり方と学校図書館の関わりを、いくつかの側面から総合的に捉えて探究したいと考えています。たとえば、ひとつは、空間と資料と人が有機的に関わりあう学びの「場所」(知能環境あるいは学びの広場)として学校図書館をどのように整備するか、ふたつ目は、多様なリテラシーの基盤となる情報やメディアのリテラシー(あらゆる形態の情報やメディアを選択、評価、活用する力)をどのように育むか、そして、もう一つは、探究活動を進めていく思考と感性をどのように培っていくか。

 「いかに教えるか」ではなく、子どもの学びに寄り添うことを軸にして、皆さんの経験を持ち寄って、実際に生徒の意欲を掻き立て、気づきや学びをもたらした経験や、逆に生徒の意欲を削いだり、失敗した経験なども話し合いたいと思います。具体的な実践知を共有することで、探究的な学びに関わる教師及び学校図書館職員の能力開発や司書教諭のリカレント教育のプログラムを提案することができればいいと考えています。職種や経験を問わず、私たちの試みに賛同して能動的に参加してくださる皆さんのお越しをお待ちしています。

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私の勤める学校は探究型学習に力を入れていますが、
まだまだ手探りで取り組んでいる状態です。
他校の探究型学習の実践や資料を参考にしていますが、
こういった探究型学習に学び合う、情報を共有しあう、
探究型学習そのものについて探究していく機会はまだあまりないので、
参加して一緒に勉強させていただいたいと思います。
ご興味のある方はぜひご一緒に!


グラスまちライブラリーに行ってきました

みなさん、「まちライブラリー」という言葉をご存知でしょうか?



まちライブラリーとは、まちのカフェやギャラリー、オフィスや住宅、お寺や病院などの一角に共通の本棚を置き、そこにメッセージ付の「本」を持ち寄り、交換しながら「人」の縁をつむいでいく活動です。
2011年春からスタートし、現在、東京、大阪、埼玉、名古屋、兵庫、奈良など70カ所近くで展開しています。
この活動の提唱者礒井純充は、かつて森ビルの教育・文化活動(アーク都市塾、アカデミーヒルズ)に携わり、六本木アカデミーヒルズで日本初の有料会員制ライブラリーを立ち上げましたが、より身近で、顔の見える関係を大切にした個人の力でできる「まちライブラリー」活動を呼びかけています。
まちライブラリー@大阪府立大学「まちライブラリーとは」より引用)



個人的には地域、地元に密着した、小さなコミュニティで
共有するライブラリーという印象を抱いています。
そのライブラリーを介して人と人との繋がり、人と本を繋げるのが
まちライブラリーのひとつの役割のように思います。


そんなまちライブラリーが地元にできるということで行ってみました。
名前は「グラスまちライブラリー」。

所蔵している本、場所はこちら
https://librize.com/grassmachilibrary
Twitterアカウント
@gmachilibrary
Facebookページはこちら
https://www.facebook.com/pages/Grass-Machi-Library/357246891105778


実はあまり下調べをせず「公園でやっている」という情報だけを
元に訪れたのですが、それらしきものがなかなか見つかりません。
公園の中を進んでみると…


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最初は「住宅街だしご近所さんでピクニックをしているのかな?」と思ったのですが…

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なんと,これがグラスまちライブラリーでした!
名前の通り「芝生」の上のライブラリー!
「公園で木の小さな本棚を置いてやっている」
というようなイメージを勝手に抱いていたのですが、
実際にはピクニックシートの上に本を広げていて、

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お昼時でみなさんお弁当を召し上がっていて、
実にのどかなライブラリーでした。
珈琲を飲んだりお弁当を食べたりしながら
本の話やご近所の話や世間話や仕事の話をゆる〜くしていて、
「見学させていただけるかな…自己紹介どうしよう…」と
すごく身構えて堅苦しくしていた自分が馬鹿らしくなるくらい、
とても癒されるまちライブラリーでした。
珈琲におにぎりまでいただいてしまいました、ごちそうさまでした。


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所蔵されている(しかし「所蔵」という言葉を使うのも
なんだか堅苦しくなるくらいのんびり楽しめる)本は、
料理やお片付け、ビジネス本や野球本、絵本、詩の本などなど。
なんとなく地域性が感じられる本たちですが、
「この本とこの本は同じ人の寄贈かな?」と想像したりして、
自分も本を寄贈したくなります。

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グラスまちライブラリー運営の方は
「子どもたちが芝生の上を走り回れるのが良い」とおっしゃられていましたが、
本当に子どもたちは絵本を読んだり走り回ったり自由にしていて
遠くに遊びにいってどこに行ったかわからなくなったりもして(笑)、
公立図書館や学校図書館ではこうはいかないよなぁ…
と痛感しながら、自分もその自由さと心地よさにつかっていました。
毎月1回開館(という言い方もやっぱり堅苦しい)されるとのことで、
思わず利用者登録して本も借りてしまいました。
貸出期間も次の開館まで。
これが2週間後とかだと「ちょっとそんな頻度では通えないなぁ…」となるのですが、
1ヶ月に1度なら通うのも苦になりません。
そしてまた来るのが楽しみになりました。
お近くの方はぜひお越しください♪
来月は絵本を持参して、子どもたちがいたら
読み聞かせをしようかと思います。
グラスまちライブラリー様、記事での紹介を快諾してくださり、
また楽しい時間をありがとうございました♪