カテゴリー別アーカイブ: 学校図書館の話

新米学校司書さんが注意すべきこと その1 4月1日までに知っておいた方が良いこと

【新米学校司書さんが注意すべきこと】
その2 学校組織と学校図書館について
その3 とりあえずすべき目の前の仕事
その4 学校司書の基本的な仕事
その5 学校司書の立場
その6(最終回) 教職員・ボランティアさん・他校の学校司書さん・公共図書館との連携
新米学校司書さんに送るツイートまとめ
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以前、新米の学校司書さんに向けたTwitterのつぶやきを
まとめにしたことがありました。

・新米学校司書さんに送るツイートまとめ
http://togetter.com/li/281892

しかしこれを一から読むのも手間だしわかりにくいなぁ…
と思ったので、おおよそ4月1日から始業式までの間の、
学校の作業や会議の流れと
新米学校司書さんが注意しておくべきこと、
学校司書として働く上で確認しておくべきことなどを
もう少しわかりやすくまとめたいと思います(複数回で)。
なお、想定しているのは市町村雇用で、
新規採用された学校司書さんを想定しています。
私立学校の司書さんたちはまた違うと思います。

<4月1日、辞令交付式>
新規採用で学校司書になった場合、
まず市役所で「辞令交付式」に参加します。
スーツまたはできるだけフォーマルな服装で参加しましょう。
(ジーンズで参加しても誰も文句は言わないと思いますけど…)
他に新規採用の方がいらっしゃれば一緒に辞令を交付されますし、
雇用形態によっては前年度から引き続き勤務されている
先輩の学校司書さんたちも一緒に受ける場合もあります。
できれば自分の行く学校はどんな学校なのか
(辞令交付式で赴任する学校がわかります)、
パソコンシステムが入っているのかどうかや
新年度にすべき仕事にどんなものがあるかなどが聞ければ良いのですが
初対面だし辞令交付式が終わればすぐに学校に行くので
あまりお互い時間はありません。
しかし、せめて簡単に挨拶等して
可能なら連絡先を交換したりしましょう。

「初めてなので何もわからなくて…
聞きたいことも出てくるかもしれないので
連絡先教えていただいてもよろしいですか?」
などというようにお願いしてみましょう。
また、司書同士の連絡用にメールアドレスが割り当てられていれば
それを教えてもらうのも良いかと思います。

なお、辞令交付式に参加している全員が新任、
つまりその市町村がその年度から初めて学校司書を配置する場合は、
全員連絡先を交換しておきましょう。

絶対わからないことだらけで困ると思うので、
いつでも連絡を取り合えるようにしておくのが良いです。
学校司書経験者がいると良いのですが…

<辞令交付式後、学校に赴任>
辞令交付式が終わったら、赴任する学校に移動します。
教頭先生や校長先生が迎えに来てくださる場合もありますし、
教育委員会の方が送ってくださる場合もあれば、
もちろん自分で移動する場合もあります。
送り迎えがあれば送り迎えしてくださった方が
校長先生に紹介してくださるでしょうが、
自分で行った場合はまず校長室や職員室に行って
校長先生にご挨拶しましょう。
ただ、この時点で既に学校では職員会議をしているケースもあります。
職員会議中だとその場で全教職員に自己紹介…ということもあります。
また、午前中は会議が無くて、午後から新任教員と一緒に紹介、
などのパターンもあります。
いずれにせよどこかで自己紹介をする場面があると思うので、
事前に1分程度の自己紹介の内容を考えておきましょう。

なお、残念ながら教職員に紹介されないケースもあります。
そういう酷い学校も中にはあります。
管理職がそこまで考えが至らないのでしょう。

そういう場合は教頭先生にこっそりお願いする…などの手もありますが、
なかなか自分から言い出すのは難しいかと思います。
また、そういう学校は得てして学校司書に対する理解が低かったりもします。
自己紹介が無い場合は様子見をしつつ、
なるべく先生たちとコミュニケーションを取って
打ち解けて自分の存在を知ってもらいましょう。

(自己紹介の有無に関わらず大事なことですが…)

<職員室の机移動作業>
初日は職員室の机移動作業が必ずあります。
なお、職員室に学校司書の机がある場合とない場合があります。
そのあたりは管理職の先生(教頭先生)に確認してみましょう
(あればこの時点で既に教えてくださってると思いますが)。
机移動は掃除も兼ねていて結構汚れてしまいます。
ジャージを持参しておくとスーツを汚さずに済みます。
軍手もあると何かと便利です。
着替え場所はこれも教頭先生に更衣室の場所を聞きましょう。

なお、4月2日以降も何かと汚れる作業があったりするので、
ジャージは2日目以降も更衣室のロッカーに入れる(あれば良いのですが…)
などして学校に置いておくと良いでしょう。

<学校で使う備品>
はさみ、のり、ペン、セロテープ等々…学校で使う備品は、
常識的な学校ならば学校から支給されます。
事務の方や教頭先生が管理されていることが多いです。
自分愛用のものを持って行っても良いですが、
事務の方や教頭先生に聞いてみましょう。
また、図書館に前任の方が置かれている場合も多いかと思います
(前任の方がいれば)。


清教学園研究報告会「入学時からはじめる読書生活の習慣化」

3月8日(土)に行われた
学校法人清教学園文部科学省委託研究報告会
「入学時からはじめる読書生活の習慣化―学校図書館と学校司書の役割―」
に参加させていただきました。
研究報告会の詳細はこちら(※PDFファイル)です。

当日は報告会の開始前に1時間、
清教学園の学校図書館「リブラリア」の見学時間がありました。
清教学園は中学・高校の私立学校ですが、
探究型学習に力を入れており、
特に中学校2年生〜3年生で行う卒業研究、
高校2年生〜3年生で行う卒業論文が有名です。
当日は生徒さんが作成された卒業研究や卒業論文も展示されていました。

卒業研究は私が勤める学校でも昨年度の6年生で行ったのですが、
その際のトップ5クラスの完成度のものが
この清教学園の中等部の卒業研究では平均レベル。
さすが中学生、また巻末の引用文献も小学校とは異なり
専門的な資料が多い印象です。
また、後頭部の卒業論文は大学生顔負けの内容です。
研究テーマも難しそうなものが多く、
テーマの定義から始まり、先行研究をしっかり読んで分析し、
フィールドワークも時間を書けて行っている印象でした。
また、卒業論文を書いた生徒さんにパスファインダーを作成してもらっており、
パスファインダーは参考文献やサイトだけでなく
マインドマップも掲載されていて、
後輩の生徒さんたちに大いに参考になるものでした。
パスファインダーだけでなく生徒さんの作品も開架にあり貸出もしていて、
研究を積み重ねてブラッシュアップされているのだと思います。
また、卒業研究・卒業論文を支える蔵書は
学校図書館とは思えない・公共図書館でもこれほどではない、
生徒の探究を支える充実した蔵書でした。
書架を眺めていると並んでいる本がまるで「プチ大学図書館」
というような印象です。
どの分類もテーマに親しむきっかけになる簡単な内容の本から
研究をするための論理的な本まで幅広い蔵書でした。
見学タイムは1時間だけでしたが、
この見学だけで既にお腹いっぱいになりそうでした。


見学が終わり、いよいよ研究報告会。
文科省委託研究のテーマは「入学時からはじめる読書生活の習慣化」。
おそらくどこの学校も抱える課題だと思います。
発表では

「探究型学習には読書力が欠かせない」

にも関わらず

子どもたちの抱える課題として

「テーマが決められない、知的関心の乏しさ、
 計画性の欠如、知識・語彙力の読解力の低さ」

が挙げられていました。
以前東京大学中等部の卒業研究に関する公開研究会でも
同じような課題が上がっており、
私の勤める学校で卒業研究を行った時も
似たような課題が出ました。
どこの学校も抱える課題がこれだけ似ているとなると、
その原因が果たしてどこにあるのか。
清教学園ではその原因として

「知識を仲立ちするメディアに対する信頼感の欠如、
 肯定的な学習観の欠如」

を挙げられていました。
そしてその原因の解決のためには
「入学時からはじめる読書生活の習慣化」が必要と考え、
「すくど文庫」と「おためし読書」の2つの実践を行われており、
その発表がこの研究報告会で行われました。

「すくど文庫」とは入学したての新1年生向けの文庫。
2013年度時点で合計約2300冊、
内文学が約1400冊で残りがノンフィクションです。
フィクションは中学校の司書教諭の先生が、
ノンフィクションは館長であり高等部司書教諭の先生が
選書されています。
フィクション・ノンフィクションともに選書方針も決めておられ、
本の難易度も読みやすいものから難しい物まで幅広く選書されているとのこと。
すくど文庫のねらいは「おもしろい本と出会う機会」を作ることであり、
カウンター近くに置き司書教諭や司書との
コミュニケーション作りも目的にされています。
また、そういった面白い本との出会いや職員との接点を作ることで、
図書館への信頼を増すことも目的にされているとのことでした。
すくど文庫設置後は1年生の貸出冊数も順当に伸びていました。
また、学級文庫への貸出も来年度から予定されているそうです。
すくど文庫のリストは冊子として生徒さんに配られ、
冊子には読書記録を付けるページもついています。
小学校で読書教育を受けていない、読書に馴染みのない生徒さんには
本と出会う良いきっかけになるように感じました。


そしてこの「すくど文庫」を活用した
「おためし読書」という授業が行われているのですが、
その前に「カウンターから見える学校司書の任務」として
清教学園における学校司書さんの業務の説明がありました。
高校の全クラスでの利用案内、新刊案内の配布、
コーナー展示やブッカー選手権、図書館クイズ、
クリスマス会(クリスマスの工作をされていました)
などを行われているとのことでした。
図書委員会もこれらの活動に関わっているようでした。
また、カウンター・フロアワークの統計を取り、
生徒さんとの対応がどのようなものがあり
どのような対応をしているかを分析されていました。
約1ヶ月間強の間に対応件数は100件、
読書案内やレファレンス・利用案内から、
利用マナーの悪い生徒さんの対応なども
詳細にどのように対応しているか報告されていました。
生徒さんから悩み相談などされることもあるのは
中高両方の生徒が利用する図書館ならではかなと感じました。
ただ、一方で利用案内が利用マナーの向上につながっていないのか?
また探究型学習と学校司書の関わりはどのようなものなのか?
読書相談やレファレンスが読書生活の習慣化や
探究型学習にどのように貢献しているのかが
少し見えてこなかったのが残念でした。


休憩を挟んで(なんと飲み物とお茶菓子が出ました)、
最後は冒頭の「すくど文庫」を活用した「おためし読書」の発表でした。
「おためし読書」とは総合学習の時間に行われる授業。
フィクションならば2冊を7分間で、
ノンフィクションならば3冊を5分で、
拾い読みや冒頭を読むなどしてともかく短い時間で
本を「おためし」で読み、時間がきたら読んだ本を4段階で評価。
1回目が終わったら本を回し、また違う本を読んで評価し…
というのを授業1時間の間に繰り返す、という内容です。
この「おためし読書」のために「すくど文庫」から
フィクションの本87冊、ノンフィクション129冊を選び出し
「おためし読書」に使用されています。
フィクションは司書教諭の先生が選ばれたものと
評価の定まっている作品が、
ノンフィクションは中学生の読書ニーズにあったものを
選書されているとのことでした。
リストを見みてみるとフィクションは確かに
ここ数年で評価の高かった作品や何十年も読み継がれている名作が、
ノンフィクションは多種多様な作品やマンガも入っています。
「おためし読書」の生徒さんの評価は回収して
データ分析し、1冊1冊の評価点数や
男女別の傾向や共通の人気作品などを観て、
さらにリストをブラッシュアップされているようです。
ただ、ここでもこの選書に学校司書さんが
どのように関わっているのかが不明でした。

「おためし読書」は参加者で実際にやってみたのですが、
読書好きな自分としては未知の本と出会う楽しみがあり、
次にどんな本が回ってくるか?どの本を読もうか?と、
楽しく読むことができました。
これが読書嫌いの子の立場になって考えてみると…
判断が難しいところです。
これを5回も6回も繰り返されると苦痛ではないか?
一方で選書が上手くいけば面白い本との出会いが確実に作れて
読書を好きになるきっかけ作りができるのでは?と感じました。
それだけに、選書が非常に難しいように思いました。
フィクション作品はともかく冒頭が面白い作品、
超有名な作品や映画化された作品などを意識して選ばれているのかな?
とリストを見て感じました。
ノンフィクションはおそらく卒業研究や卒業論文で
子どもたちがよく選ぶテーマの分類の本で、
中学生でも読みやすそうなものを選書されているように思いました。
た詩歌の本がどちらにも1冊も入っていないのが少し気になりました。
また、この「おためし読書」は学期に1回行ったとのことですが、
何回も続けて行うのは厳しいなと感じました。

発表終了後の質疑応答は無し、研究報告会に関するアンケート解答は
紙とともに「REAS」という無料のアンケートサイトも利用されていました。
REASを使って解答しようとしたのですが
書き終わって送信しようとしたらタイムアウトに…
あらかじめログインしていて長時間経っていたのが原因かと思います。
ただ、これなら後日家に帰ってからゆっくり解答できるのが
良いかなと感じました。


「読書生活の習慣化」は学校図書館が長年抱えている課題かと思います。
清教学園の「すくど文庫」はオーソドックスな取り組みではあるものの、
「おためし読書」でさらにもう一歩踏み込んだ取り組みをしている印象です。
朝の読書も行われているとのことなので、
学級文庫での「すくど文庫」の活用も効果的なように感じました
(学級文庫には感想ノートも一緒に置かれていました)。
ノンフィクションの本も幅広く入っているので、
卒業研究や卒業論文にも繋がっていくのだと思います。
またこの「すくど文庫」や書架に並んでいる蔵書を見ると
ともかく選書にとても力を入れられているのが伝わってきました。
ただ、そこに学校司書がどう関わっているのか?
というのをもう少し聞いてみたかったところです。
また、図書館自体は蔵書は素晴らしいのですが
中高の生徒さん約2000名に対して狭すぎる、
閲覧席も少なすぎるように感じました
(ウチも人のこと言えないのですが…)。

以上、研究報告会の感想でした。
読書教育や探究型学習を考える上で、
やはり清教学園の取り組みはいつも大変参考になるなぁ、と
改めて感じました。
清教学園関係者の皆様、発表ありがとうございました。


読み聞かせカレンダー

遅ればせながら、みなさま明けましておめでとうございます。
昨年はたくさんの研修に参加させていただき、
たくさんの方のお世話になり勉強させていただきました。
また、TwitterやFacebook等でもたくさんの方に
色々なことを教えていただいた一年でした。
今年度もほんとも!をよろしくお願いいたします。


さて、新年1回目の更新は新コンテンツ追加です。
「読み聞かせカレンダー」というコンテンツを追加いたしました。

・読み聞かせカレンダー
http://hontomo.wwww.jp/%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%81%9E%E3%81%8B%E3%81%9B%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/

これは、読み聞かせで読む絵本の選書の参考となるよう、
Googleカレンダーに読み聞かせのテーマや
行事・記念日等をイベントとして入れたものです。
リンク先ページで見られる他、
トップページには右側のサイドバーに1週間分のスケジュールが
表示されるようにしてみました。

また、この読み聞かせカレンダーは公開設定にしているので、
以下のURLからカレンダーを誰でも見ることができます。

https://www.google.com/calendar/embed?src=qnrt0vlddk8uo3a54o6mr1tq3o%40group.calendar.google.com&ctz=Asia/Tokyo
(新しいウィンドウでカレンダーが開かれます)

また、以下のリンクを使用すると、
iPhone等のカレンダーアプリなどに読み聞かせカレンダーを登録することもできます。
ただし、ご自身の仕事やプライベートのGoogleカレンダーを使用している場合、
そこにさらに読み聞かせカレンダーのイベントが追加されるので、
ご自身のスケジュールが見にくくなってしまうかもしれません。
別途読み聞かせカレンダー用にアプリを入れるなどして、
カレンダーを使い分けるのが良いかと思います。

https://www.google.com/calendar/feeds/qnrt0vlddk8uo3a54o6mr1tq3o%40group.calendar.google.com/public/basic
(リンクをコピーしてカレンダーアプリでの登録にご利用ください)

今のところ、1月と2月の読み聞かせに使えそうなイベントを登録しています。
今後3月以降を随時、また歴史系のイベントも可能な限り
追加していきたいと思います。
どうぞ、読み聞かせの選書にご利用ください。


Jcrossさんのインタビュー「なかの人たち」の取材を受けました

図書館運営支援会社「ブレインテック」さんが運営している
図書館と図書館に関わる人たちのサイト「Jcross」さんの、
図書館に関わる人たちに話を聞く企画「なかの人たち」の取材を受け、
本日その記事が掲載されました。


http://www.jcross.com/person/05hontomo_index.php



今回は主に「ほんとも!」の管理人として取材を受けました。
自分の幼少の頃からの来歴、「ほんとも!」誕生秘話から
学校司書として今取り組んでいることの話、
今後やっていきたいことや望んでいること、
はたまたプライベートな話まで多岐にわたった内容になっています。

取材時間は3時間?もっとだったかな…?
かなり長い時間インタビューしていただき、
あっちこっちに飛んでいた話題をこんなにわかりやすく
1つの記事にまとめてくださったJcrossさんの
「なかの人」のみなさま、本当にありがとうございました!

なかの人たち」は図書館で頑張る人たちを紹介する企画で、
リンク先を見ていただくとわかるように
勤務されている図書館を会場に働かれている様子や
図書館の写真が多く使いながら、
インタビュー形式でその「なかの人」の本質に迫っていく企画です。

しかし今回は僕はあくまで「ほんとも!」のなかの人として取材を受けたので、
顔は出せない、インタビュー会場も勤務している学校図書館は使えない。
これ、取材が成り立つんだろうか…?
いったい会場はどうすれば?自宅の自室…?
Mac使って更新している写真とかを使ってもらう…?
と取材を受ける前からきっとJcrossさんは前途多難だったのでしょうが、
幸いまちライブラリー@大阪府立大学を会場に使わせていただくことができ、
僕の話している内容はともかく写真は良い写りになりました。
まちライブラリーさん、快く使わせてくださりありがとうございました!

ちなみに実際にお会いしたみなさんはわかるかと思いますが
実物に比べて写真の見栄えがかなり良いのは、
こちらでアングルとか色味とかを恐れ多くも指定して
Jcrossさんに見栄え良く撮っていただいたからです…

今回初めて本格的な取材というものを受けたのですが
(取材を受けたは先日のUstreamよりも前)
インタビュアーの方に話を聞かれたり一緒に話をしていると、
自分でも知らなかった自分自身の一面が見えてきたり、
「あぁそうか、自分はこういう考え方をしていたのだな」と
自分の頭の中を整理しながら話ができたり、
話している僕もインタビュアーの方も思わぬ方向に
話が展開していったりと、とても楽しくて勉強になりました。
そんな雰囲気が記事からも伝わるかと思いますので、
ぜひご一読くださいませ!


「ほんともさんに聞いてみよう」無事?終了

先日(11/8)、ミヤザキケンタロウさん(@kentaro38z)と一緒に
「ほんともさんに聞いてみよう」と題して
Ustreamを行いました。
タイトル通り、ミヤザキさんがほんともに色々と聞いてみる、
という内容でした。
イベント告知がイベントの2日前という
「いくらなんでも唐突すぎるだろ」という告知でしたが、
それは二人とも忙しさのあまり準備を先延ばしに
しまくっていたからです…

また、当日も果たして時間通り合流できるか?
会場の電波状況が悪かったらどうするか?
(事前に確認するのを忘れていた)など、
ひじょーに綱渡りな状況だったのですが、
二人とも時間通りにお店に辿り着くことができ、
電波もちゃんと配信できる状態で、
無事イベントを行うことができてホッとしました。

放送時間は18:15〜19:00という
「どう考えても1番放送しちゃいけない時間帯だろ」という
時間帯でしたが、二人ともこれ以外の時間を取ることができない
状況でしたので、どうぞご容赦ください。
なお、放送は期間限定(ですよね…?)で
録画をご覧いただけますので、
見逃した方はラスト5分のところまでご覧ください。
ラスト5分は見てはいけません。


・録画配信アドレス
http://www.ustream.tv/recorded/40576764

この時間帯にも関わらず40人以上の方が
ご覧下さっていたようで、大変驚きました。
また事前にTwitterやFacebookで質問を募集したのですが
たくさんの方が質問をお寄せくださいました。
時間の制約上お答えできなかった質問が多々ありましたが、
それはまた次回以降にまたお答えしたいと思います。
次回…あるんですね…(生放送はどうも苦手)。
とういわけで、ご視聴ありがとうございました!


【Ust ほんともさんに聞いてみよう】

突然ですが、明日@kentaro38zさんとUstreamで生放送します!



【Ustream ほんともさんに聞いてみよう】
[日時]
2013年11月8日 18:15ごろ~19:00

[放送アドレス]
http://www.ustream.tv/channel/test-kentaro

[内容]
@kentaro38zさん、および皆さんからの質問にほんともが答えます!

[質問受付方法]
Twitterでは@typhoon516にリプライを送るか、
またはハッシュタグ「#ほんともに聞く」で受付。
Facebookではイベントページにて受付。
また、この記事へのコメントにて受付。


週末の夕方という、皆さんお忙しい時間で申し訳ありませんが、
時間の許す限りぜひお聞きください!

※コスプレはしません


中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて 公開研究会 参加報告

2013年11月3日に行われた、
「中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて」
公開研究会に参加してきました。
主催は東京大学大学院教育学研究科「イノベーション科研」。
内容は下記リンク先に詳しく載っています。


公開研究会
中等教育における卒業研究カリキュラム:学校図書館サービスを視野に入れて
http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/sotsukenpj.html


公開研究会の趣旨は

現学習指導要領で一定の位置づけがある探究型学習の総仕上げとして,「卒業研究」を行う学校があることが知られています。本研究会は,学習の総仕上げとしての卒業研究を中心にして,学校の探究型学習の位置づけ,指導方法,評価法,進学や就職との関係,そして学校図書館サービスの支援を現場の先生方や職員の方とともに総合的に検討します。その議事録を作成し、上記科研の報告書とする予定です。


となっていました。
午前中の市川伸一・東京大学大学院教育学研究科教授の講演と
根本彰・東京大学大学院教育学研究科教授の基調報告では
それぞれの演題通り、探究型学習がどのように位置づけられているか、
日本の教育環境の推移や現状の観点から述べられていました。

市川教授のお話で特に印象に残ったのは、
「基礎学力がベースにある上で探究型学習が成り立つ」ということ。
卒業研究は情報活用スキルなども必要ですが、
何より文章やデータを読み解く力が必要であり、
基礎学力をしっかり育てておかなければ
卒業研究の実践は難しいと感じました。

また、根本教授のお話では
「大学の卒業論文=学術論文と卒業研究は異なる」ということに
考えさせられるものがありました。
当日分科会などでも議論されたのですが、
卒業研究の評価という点で、
果たしてどこまでのクオリティのものを求めるのか。
昨年度の実践を振り返り、自分は子どもたちに
高いクオリティを求めすぎたのかな…と反省しつつ、
卒業研究の完成度にどうやってラインを引くのか、
次にもし取り組む場合最初に考えておかなければならないと感じました。

午後は参加者を3グループに分けて
(司会・午前の講演者・報告者含め1グループ約20名)で
分科会を開き卒業研究について議論しました。
自分の参加した分科会では主に
卒業研究を取り組む上での学校の組織体制、
卒業研究の評価について議論されました。

卒業研究(またはそれに類するもの)に取り組んでいる学校が
多かったのが自分には意外だったのですが、
どの学校も組織的に行うことの難しさ、
評価方法を共有することの難しさをおっしゃっていました。
取り組んでいる学校はほとんどが高校だったのですが、
高校では「学校設定科目」を設けて実施してる学校が多かったです。
司書教諭などの先生が指導している学校もあれば、
指導時間をほとんど設けず全教員で取り組んでいる学校もあり、
小学校とは取り組み方がかなり異なるのにも目から鱗が落ちました。
公立小学校では年度をまたいで取り組むのが難しいのですが、
何か解決方法は無いものかと考えさせられました。

今回は卒業研究の指導方法や学校図書館の関わり方については
あまり議論されなかったのですが、
東大附属学校卒業生による卒業研究に取り組んだ経験の発表と、
分科会でも卒業生が参加していてどのように指導されたかをお聞きして、
卒業生たちのお話がかなり参考になりました。

東大附属学校では高1・高2で卒業研究に取り組んでおり、
それまでに論文の書き方、レポートの作成の仕方などが指導されており、
昨年の実践で自分の取り組みに抜けていた点が多々あったことに気付き猛省…
また、卒業生の発表で「先行研究をしっかりチェックすること」というのが
小学校で卒業研究を実践する上でかなりキーポイントになるのでは、
と感じました。

小学校で卒業研究を実践する上で昨年度最も難しかったのは

「子どもが自分で決めたテーマ・問いについて、
 子どもが自分の力で取り組めるかどうか
 どのように基準を設けて線引するか」

です。
この「線引の基準」を昨年度は明確にできず、
難しいテーマ・問いに陥ってしまった児童が多くいました。
特に困ったのが「そのテーマ・問いの児童書が無い」ケースで、
難しい大人の本を読まなければならない、
インターネットから写すだけで終わる、ということが多々ありました。

この「テーマ・問いの難易度の線引」を
「児童書があるかどうか」という基準で行い、
テーマ決定、問い立ての段階で指導するのが良いように感じました。
また、昨年度は

テーマ決定→百科事典等で基本を調べる→問いを立てる

という流れで行いましたが、

テーマ決定→先行研究=テーマに関する児童書を読む→問いを立てる

という手順で行うのも良いように思いました。


というわけで、以上散漫ではありますが参加報告です。


6年生総合 平和・戦争の調べ学習

6年生が修学旅行に合わせ平和・戦争に関する調べ学習をすることになり、
学図研島根大会で揖屋小学校の実践にあった
「平和・戦争に関する読み物を1冊読んで調べ学習をする」というのを参考にし、

(1)平和・戦争に関する読み物を1冊読みながら気になったページ番号のみをメモする
(2)メモしたページを書き写し・要約する
(3)(2)からいくつか選んで問いを作る
(4)問いの予想解答と調査方法を考える
(5)問いの調査結果と、調査結果を元にした本の感想を冊子にまとめる

という内容で行うことになりました。

そこで、平和・戦争に関する読み物(ノンフィクション・文学)を
おおよそ150冊ほど準備する必要になり
これは自分の知っている範囲ではカバーしきれないと思い
まずは平和・戦争に関するブックリストを探し、
そこから6年生の読書力と調べ学習の内容に沿う本を
リストアップすることにしました。

というわけでブックリスト探し、
まずパッと思いついたのが



平和・戦争のブックリストの定番です。
収録されている資料は対象学年も書かれており、
低学年〜中学生以上までをカバー。
ここから、中学年〜中学生くらいまでの資料をピックアップしました。
ただし、テーマがかなり限定的で、情報探しが難しそうなものが多く、
ここからたくさんリストアップすることはできませんでした。
なお、





2003年以前のものも参考にしました。





教文館出版のこの資料も参考にしました。
ただ、あまり多くは紹介されておらず、
また平和・戦争の本がわかりやすく分類されて載っているわけではないので、
この中から関連本を探すのに苦労しました。



このシリーズは残念ながら2009年で出版が止まっています。
ですのでそれ以前の本しか探すことができないのですが、
平和・戦争の本が紹介されています。
手元に無い(返却してしまった)ためどう紹介されていたか忘れてしまった…
果たしてジャンル別で「平和・戦争」があったかどうか。

加えて、雑誌では

「子どもと読書」(親子読書地域文庫全国連絡会発刊)
http://oyatiren.net/magazine.html

で平和・戦争に関する特集が定期的に組まれています。
バックナンバーの

2012年11・12月「特集 子どもの命を守ってこその平和」
http://oyatiren.net/magazine2012.html
2011年11・12月号 「特集 いま、あらためて「平和」を考える 社会・人権・平和」
http://oyatiren.net/magazine2011.html
2010年7・8月号 「特集 こどもの本と平和」
http://oyatiren.net/kiji-2010.html

これら各号が参考になりました。
また、この「子どもと読書」は毎年3・4月号で前年度の新刊振り返りもあるので、それも参考にしました。
同様に

「子どもの本棚」(日本子どもの本研究会発刊)
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/

も毎年5月号で前年度新刊特集があります
(今回は時間がなく参考にできず)。
そしてバックナンバーを見てみると

・2013年7月号「特集 『原爆と原発』を見据える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi13.html#mokuji1307
・2012年9月号「特集 沖縄復帰40年 ー沖縄からの発信ー」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi12.html#mokuji1209
・2010年8月号「特集 いま沖縄を考える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi10.html#mokuzi1008
・2008年8月号「特集 子どもに伝える戦争 ー次世代につなげるためにー」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi08.html#mokuzi0808
・2007年8月号「特集 いま 歴史を伝える」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi07.html#mokuzi0708
・2004年6月号「特集 わたしたちは平和をどう築くか」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi04.html#mokuzi0406
・2003年8月号「特集 戦争を描いた子どもの本 パート1」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi03.html#mokuzi0308
・2003年9月号「特集 戦争を描いた子どもの本 パート2」
http://homepage3.nifty.com/kodomonohonken/hondana_mokuzi03.html#mokuzi0309

これだけ特集があるようです。

新刊特集は他にも

・「日本児童文学」毎年5・6月号(日本児童文学協会発刊)
http://www.jibunkyo.or.jp/books.html

で詳しく紹介されています。こちらも参考にしました。


以上のようなブックリストを元に、
平和・戦争の読み物を市立図書館や他校から借りて準備しました。
ただ、全てに目は通せず、こういった資料準備はいきなり取り組むより、
毎年積み重ねて資料収集をしておくのが良いように思います。


同志社大学ラーニング・コモンズ見学

2013年8月日・9日に行われたSLA京都地区大会での、
同志社大学ラーニング・コモンズの見学ツアーに参加してきました。
同志社大学のラーニング・コモンズのコンセプトや様子については

同志社大学ラーニング・コモンズ
http://www.doshisha.ac.jp/research/lc/lc.html
同志社大学ラーニング・コモンズ利用ガイド
http://www.doshisha.ac.jp/attach/page/OFFICIAL-PAGE-JA-1756/18415/file/GUIDEBOOK.pdf
(※PDFファイル、4.6MB)

などをご覧いただければわかりやすいかと思いますが、
当日見学ツアーは写真撮影可でしたので、
写真と当日見学しながらiPhoneで取ったメモをもとに
その様子をお伝えしたいと思います。

ただ、写真はあまり多くは撮影できていません。
というのも、夏休みの金曜日夕方だというのに多くの学生さんたちが利用していて、
写真を撮ろうとしたら学生さんが写り込んでしまうので撮れない、
という状態が色んなコーナーであったからです。
それだけ学生さんたちが活発に利用されていることが伺えます。
これが学期中だと一日の利用者が4千人を超えることもあるらしいです。

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もっと良い写真が撮れれば良かったのですが…2階入り口に入ってすぐのスペース、
「プレゼンテーションコート」です。
広大なスペースにこのように机と椅子が並んでいますが、
自由に移動してプレゼンなども行えるスペースです。

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大型のプロジェクタが天井から吊り下げられています。
映像が明るく映し出されるもので、フロアのライトをつけたままでも
映像がしっかり見られているとのこと。

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発表用のひな壇も用意されています。
これも移動可能で、その気になればセンターステージにしてプレゼンも行えます。
設備も凄いですが、何より入り口入ってすぐにこのようなスペースがあるので、
イベントが行われていればすぐに目に入り、
興味の無かった学生も見入ってしまいそうです。
良い例えかどうかわかりませんが、
大型ショッピングモールのイベントスペースのようです。

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わかりにくいですが、これは先ほどのプレゼンテーションコートと
他のエリアの間仕切りに使われているカーテンです。
すだれ状になっていて、うっすら向こう側が透けて見えます。
これはもちろん意図してこのようなカーテンを使われていて、
エリア分けをしつつも学生さんの視界を遮らず、
視界を良くして視線を引くように考えて構造されているとのこと。
このようにともかく細部にまで「学生さんの利用」という視点で配慮されています。

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この椅子も、先ほどのプレゼンテーションコートにある椅子ですが、
持ってみると驚くほどの軽さ。
これもプレゼンでの移動や学生さんがグループで座る時に
椅子を動かしたりするのに配慮されています。

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これは見学に行った日リアルタイムで工事されていたのですが、
このようにポスターセッションもできるようなスペースにも。


このプレゼンテーションコートのある2階のコンセプトは「学びと交流と相互啓発」。
そのコンセプトでさらに3つのエリアに分かれています
(分かれている、と言っても間仕切りがほとんど無い
 かなりオープンなスペースです)。

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入り口の右側にある「グローバル・ビレッジ」。
多文化交流の場です。入り口には留学相談スペースがあり、
留学のアドバイザーが常駐して学生さんの相談に乗ります。

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PCも置いているのですが、なんとキーボードが多言語対応です。
中国語、ハングルなどの多言語のキーボードが用意されています。
他言語のキーボードって初めて見た…

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先ほどの留学相談スペースの奥にはさらにカフェスペースがあり、
大型テレビが置かれています。そのテレビに映っているのは、世界170局のテレビ番組。
そしてここでは”Don’t speak Japanese”、日本語禁止です。
うーん…凄い。日本人学生の利用度はどうなんだろう?
けど、こういうスペースがあることで逆に「よっしゃいっちょやったろう」と
チャレンジする学生さんが出てきそうです。

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そういった学生さんたちが交流しやすいようにと、
机はバーカウンターのようなものも置かれていたり。
どこまでも配慮が行き届いています。

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2階真ん中にはグループワークエリアがあります。
大型液晶に加え移動式のホワイトボードもあり、
また壁面はガラスになっていてここも学生さんの視界を
遮らないように作られています。

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2階にはもうひとつ「インフォダイナー」というエリアもあります。
ここは飲食しながらグループワークができるスペース。
このコーナーの横に置いているドリップコーヒーの豆はかなり「良いもの」を
使ってるとのこと。海外の大学の先生方は豆にこだわるから、らしい(笑)
そしてこのインフォダイナーの机の壁面、ホワイトボードになっていますが、
ここにはプロジェクタでPC画面などを映し出すこともできます。
机の下にプロジェクターが仕込まれていて、
コードは机の真ん中の蓋をあけると接続コードが出てくる。凄い…

ちなみに、写真が撮れなかったのですが2階には畳型の台座もあり、
和室のようなスペースも作れます(先ほどのPDF参照)。
外国人留学生さんが盛り上がるそうです(笑)


2階はこのように学生同士の学びの交流の場であるのに対し、
3階は「アカデミックスキルの育成空間」。
専門的なサポートスタッフが常駐し、
学生さんが実践的なスキルを学ぶ空間というコンセプトです。
このエリアも学生さんが多く写真があまり撮れなかったので
詳しくは先ほどのPDFファイルをご覧いただければわかるのですが、

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簡易スタジオとして使えるワークショップルーム、
緑一色のスクリーンがあって合成映像を作成できたり、

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このように講演のできるエリアもあります。
ここではアカデミックスキルの講習会なども開かれるとのこと。

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グループワークのスペースもあります。

また、写真が撮れなかったのですが(学生さんがたくさん利用していた)、
「アカデミックサポートエリア」というエリアがあり、
論文作成やプレゼン、資料探索などをサポートする先生やチューターが常駐し、
学生さんの学びの相談を受けるとともにスキルを教えたり、
「マルチメディアラウンジ」では「赤ジャン」「青ジャン」と通称されている
赤いジャンパーと青いジャンパーを着たスタッフがいて、
赤ジャンスタッフを着ている人はWordやExcelなどの使用方法、
青ジャンスタッフは画像や動画編集などのグラフィック系のサポートをしている、とのこと。
設備を作って終わり、ではなく専門スタッフがサポートするということも大切にされていました。
なお、3階にはなんと「プリントステーション」もあり大判のポスター印刷や
何かグループで活動するさいのTシャツ作りなどもできて、
そこには印刷会社の職員さんが常駐されています。


ともかく、この記事で全部は伝えきれないくらい、
熟慮に熟慮を重ねた学びのスペースを作り上げ、
さらに学生が有機的に学んで行けるように専門の先生・スタッフが
全力を上げてサポートする体制を作っている、という印象を強く受けました。
また、大学の学びが座学中心ではなく、
「学んだことをアウトプットする」学び(ガイドをしてくださった先生談)に
変質しているその姿を目の当たりにしたように感じました。
このような拙い紹介では到底伝えきれないほどのものでしたので、
見学ツアーなどが開かれたらぜひ参加されることをおすすめします。


ダイトケン兵庫支部ラーコモ見学会その2 兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAO

@karatelibrarianさんの所属する大学図書館問題研究会兵庫支部、
通称ダイトケン兵庫支部のラーコモ見学後編は、
兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOの見学でした。

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第一印象は「シックなデザインで物静かなスペース」。
ともかくデザインへのこだわりが感じ取られます。

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黒い木製の高い書架が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

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全体的に、照明も少し暗めに設定されています。
なお、このラーコモスペースのデザインは全て「自前」。
兵庫教育大学の先生がデザインされたとのこと。

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照明は全てLED。省エネだけれど交換に相当なお金がかかるとのこと。
けれど、それでもコストパフォーマンスは良いそうです。

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椅子にもこだわりが見られます。

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学生さんが座られてたので全体像を写せませんでしたが、
この閲覧机は150cm×400cm四方の大型閲覧テーブル。
天板の板にかなりこだわったとのこと。

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椅子はこのように蓋をあけると中に荷物が入れられます。

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時計にもこだわりが。本当、細部までデザインに凝っておられます。
丸い時計の上にあるのは無線LAN。
鳩時計は見学中に鳴っていました。なかなかかわいい鳴り方でした(笑)

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Facebookもされているのですが、そのアピールも上手い。
パンフレットだけでなくアイコンをこんなふうに置いているのは、
見た目の良さはもちろんとても目を引きます。

とかく全体的に落ち着いたシックなデザインで
どちらかというと自学自習スペースのように見えがちですが
(実際、見学の日は土曜日ということもあってとても静かでした)、
ちゃんと学生同士が共学できるスペースもあります。

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ラーコモスペース内にあるプレゼンコーナー。
画面に映像を写しつつ、マーカーで液晶に書き込みもできます。
一番目を引く場所にあるので、自習している学生さんたちも
何かイベントをしていると目を止めそう。

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中庭にはテラス席があるのですが(ちょっと夏は暑そう…)、
このテラス席でもイベントが開かれます。
音楽科の先生が演奏会を開かれたそうで、
多くの学生が観覧されたとのこと。

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上からテラス席を見下ろすこともできます。
上から見ると、結構広いスペースなことがわかります。

以上が1階部分で、地下にはグループ学習の部屋もあります(写真撮り忘れた)。
壁一面がホワイトボードの部屋や、小グループ活動ができる小部屋もありました。
ただ、地下だと窓が無く少し閉鎖的で、
1階とは完全に隔たれているので
学生さん同士の学びの交流が生まれにくいような印象を受けました。

なお、兵庫教育大学は名前の通り教育大なので、

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図書館に教材文化資料館が併設されています。
この日は音楽に関する教材資料が展示されていました。
昔の古い足踏みオルガンが置かれていて実際に演奏することもできます
(写真撮り忘れた…)。
図書館部分には古今東西様々な教科書が所蔵されていて、
仕事柄大変興味深かったです。


というわけで、2校ののラーコモ見学を終えて。
実はウチの学校の調べ学習室をなんとか使いやすくして
「小学校版ラーコモ」のようにしたいなぁ、
と考えていてそれもあって見学に参加させていただいたのですが、
両校のラーコモに共通していたのは
「自分の大学にあったコンセプト」を元にラーコモを創りあげていること。
関西学院大学には関西学院大学にあったラーコモを、
兵庫教育大学は兵庫教育大学にあったラーコモを、
各大学の実態に合わせて創りあげておられた印象でした。
ウチにもし「小学校版ラーコモ」を作るとしたら、
大学の良いところを真似しつつも、
あくまでウチの児童の実態に合わせて創らねば、と実感しました。

最後になりましたが(そして大変遅くなりましたが)
関西学院大学・兵庫教育大学に案内をしてくださった職員の皆様、
並びに畑違いながら見学を歓迎してくださったダイトケン兵庫支部のみなさま、
お世話になりありがとうございました!