カテゴリー別アーカイブ: (は)春

さくら



春、美しく花を咲かす桜。その桜の一年間を、美しい絵で追う絵本です。けれど、ただ美しいだけでなく、桜の花びら1枚1枚まで緻密に描かれており、また季節ごとの芽や花、葉の変化も忠実に描かれており、科学的な面から見ても素晴らしい絵本です。そしてまた、文章も良いんですよね~。「みんな みんな ちって、じめんには はなびらの ゆきが つもります」そう、まさにそう!実はこの紹介文を書いているのが4月13日。職員室から桜の花びらが、雪のようにはらはらと風に舞いながらゆっくりと落ちていくのが見えて、まさにこの絵本の通りなんですよ。春、桜が満開の頃にどうぞ♪


教室はまちがうところだ



新学期の定番絵本!手をあげるのが得意な子にも、苦手な子にも、間違いを恐れない勇気を与えてくれる絵本です。図書の時間に読み聞かせするのも良いけど、これはぜひ担任の先生に読んで欲しい!きっとこれでクラスの雰囲気が良くなるはずです。26pの「困った時には先生が」を「困った時には◯◯先生が」と担任の先生の名前を入れて読むと◎!


999ひきのきょうだいのはるですよ



春になり、かえるのおかあさんが目覚めました。999ひきの子どもたちちゃ~んと起きているか数えます。1、2、3、…あれ?1匹足りない…一番上のお兄ちゃんが寝ています。生まれた時もお寝ぼうさんだったけれど、かえるになってもやっぱりお寝ぼうさん。ようやく起きたおにいちゃん、自分はゆっくり寝てたのに、いざ起きたら他の寝ている動物たちを起しに行きます。さぁ、寝ている人はいないかな?おや、あっちでいびきが聞こえてきましたよ~

『999のきょうだい』シリーズ3冊目!相変わらずお寝ぼうさんなおにいちゃんが色んな動物を起こして回ります。ハイ、大体オチが見えますね(笑)冬眠する動物がわかって、低学年の子は「へぇ~」と驚きそう。春に読むのも良いですが、寒い時期に読んで、読んだ後子どもたちと冬眠する動物を探すのも面白そう!


999ひきのきょうだい



かえるのおかあさんがうんだ、999このたまご。その最後の1こだけがなかなかかえりません。おかあさんがいちば~んさいしょにうんだたまごなのに!たまごはどんどん大きくなり、ほかのきょうだいは手がはえ足がはえたのにまだうまれない。とうとうみかねたお母さんがたまごに、「はやくかえりなさーい!」すると生まれたのはでっかいおたまじゃくし!「寝る子は育つ」でしょうか、もうカエルになった他の兄弟よりも大きい!そんな999ひきのきょうだいたちがかくれんぼをしていると…

まずタイトルが良い!「999」という数字が良い!子どもたちは「そんなにたくさん!?」とまず思う。けど「1000」というわかりやすい数字じゃなくて「999」という中途半端な数字なので、余計に子どもの気を引く。そして、一番最初に生まれたのに、いつまでたっても卵からかえらないお兄ちゃん。卵のままどんどん大きくなるおにいちゃん…もうこのストーリーが面白すぎる♪ そして、絵の構図も何気に良いんですね。お母さんが卵を手にするシーンとか、兄弟たちがヘビに飛びかかるシーンとか、動感がある。春、おたまじゃくしが田んぼに生まれ始めるころ、子どもたちに絶対ウケる絵本です!


かみながひめ



紀の国の日高の里に生まれた美しい女の子。しかし、その女の子にはいつまでたっても髪の毛が生えて来なかった。そのころ海は嵐が続き、魚が取れない日が続きいた。海は夜、沖で何か光るものがあり、漁師たちはそれが原因だと考えていた。その光りものを取りに、女の子の母親が名乗りを上げた。女の子の髪が生えないのは自身の報いであり、その罪をあがなうために…

和歌山に伝わる不思議な昔話。和歌山県日高郡日高川町にある道成寺に伝わる「道成寺縁起」を元にしたお話で、この物語のかみながひめが聖武天皇の母親とされています。タイトルからはどこか怖い話のように思えるのですが(私だけでしょうか?)、実際には子を思う母親の物語。道成寺は桜でも有名ですが、桜の季節に道成寺の桜の紹介とともに読んでみてはいかがでしょうか?


おべんともっておはなみに

・おべんともっておはなみに

(こいでやすこ さく、福音館書店、2007年4月、26cm、31p、こどものとも 613号)

きょうははなさきやまへお花見に行く日。きつねのきっこはお弁当をたくさん作りました。いたちのちいとにいも一緒です。ふくろうのろくすけもさそいにいくと、ろくすけはいのししの子どものうりぼうたちの子守をまかされていました。そこで、うりぼうたちも一緒にお花見につれて行くことに。楽しいお花見が、もっとにぎやかになりそう♪

この「きつねのきっこ」が出てくるシリーズ、良いですよねぇ。何が良いって、きっこの懐の深さ、機転の良さ!はしゃぎまわったりちょっとわがままを言ったりするうりぼうたちを叱るではなく、上手にうりぼうたちの気を引くアイデアを出して、さらに楽しい気分にさせるんです♪きっこが先生だったら(あるいはお母さんだったら)、きっと毎日子どもたちは楽しいでしょうねぇ。当然、このお花見も行きから帰りまで楽しいことずくめ♪きっと子どもたちもお花見に行きたがりますよ~

※この本は単行書として発行されていません。月刊絵本雑誌「こどものとも」の613号です。


うさぎのくれたバレエシューズ



その女の子は踊りが大好きでしたが、バレエ教室に5年もかよっているのに、踊りが上手になりませんでした。お星様にも、おつきさまにもどんなにお願いしても…。そんなある日、女の子に1足のバレエシューズが届きました。そのバレエシューズをはいてみると、不意に体が軽くなって、足が一人でにはねあがって…

絵本を読み始めて1ページ目、とても寂しそうな女の子の絵。冷たそうな壁、殺風景な部屋に伏し目がちで立っている女の子の姿からは、上手く踊れない悲しみが伝わってきます。それがどうでしょう。ページをめくっていくたびに色鮮やかになり、女の子の表情も明るくなり、軽やかな風が吹き渡っているかのような動きのある絵になります。そのキーとなっているのが桜色。、各場面の物語が読者の心に与える、読者の心に感じさせる「何か」を、この桜色が上手く表現しているのです。絵だけでもこれだけのものなのですから、物語は言うまでもありません。春、桜が舞う頃にこのおはなしを読んであげてください♪

ちなみに、ビッグブックもあります↓


イボイボガエルヒキガエル



「ヒキガエルってなんか気持ち悪い~」「さわったらイボできるんやろ?」というあんまり良い印象がないヒキガエル。けど実はみんなヒキガエルのこと、あまり詳しく知らないのでは?そんなヒキガエルにスポットをあてたのがこの絵本!これを読むと「ヒキガエルって意外とかっこいいがな…今までバカにしてすまんかった!」という気持ちにちょっとなります(笑) けど、ただ単に豆知識的な本で終わらずに、表情豊かなヒキガエルの絵と関西弁で熱弁している文章によって、とても魅力的な絵本になっていますよ!春、カエルが目覚めるころにどうぞ♪