月別アーカイブ: 2013年1月

999ひきのきょうだい



かえるのおかあさんがうんだ、999このたまご。その最後の1こだけがなかなかかえりません。おかあさんがいちば~んさいしょにうんだたまごなのに!たまごはどんどん大きくなり、ほかのきょうだいは手がはえ足がはえたのにまだうまれない。とうとうみかねたお母さんがたまごに、「はやくかえりなさーい!」すると生まれたのはでっかいおたまじゃくし!「寝る子は育つ」でしょうか、もうカエルになった他の兄弟よりも大きい!そんな999ひきのきょうだいたちがかくれんぼをしていると…

まずタイトルが良い!「999」という数字が良い!子どもたちは「そんなにたくさん!?」とまず思う。けど「1000」というわかりやすい数字じゃなくて「999」という中途半端な数字なので、余計に子どもの気を引く。そして、一番最初に生まれたのに、いつまでたっても卵からかえらないお兄ちゃん。卵のままどんどん大きくなるおにいちゃん…もうこのストーリーが面白すぎる♪ そして、絵の構図も何気に良いんですね。お母さんが卵を手にするシーンとか、兄弟たちがヘビに飛びかかるシーンとか、動感がある。春、おたまじゃくしが田んぼに生まれ始めるころ、子どもたちに絶対ウケる絵本です!


かみながひめ



紀の国の日高の里に生まれた美しい女の子。しかし、その女の子にはいつまでたっても髪の毛が生えて来なかった。そのころ海は嵐が続き、魚が取れない日が続きいた。海は夜、沖で何か光るものがあり、漁師たちはそれが原因だと考えていた。その光りものを取りに、女の子の母親が名乗りを上げた。女の子の髪が生えないのは自身の報いであり、その罪をあがなうために…

和歌山に伝わる不思議な昔話。和歌山県日高郡日高川町にある道成寺に伝わる「道成寺縁起」を元にしたお話で、この物語のかみながひめが聖武天皇の母親とされています。タイトルからはどこか怖い話のように思えるのですが(私だけでしょうか?)、実際には子を思う母親の物語。道成寺は桜でも有名ですが、桜の季節に道成寺の桜の紹介とともに読んでみてはいかがでしょうか?


おべんともっておはなみに

・おべんともっておはなみに

(こいでやすこ さく、福音館書店、2007年4月、26cm、31p、こどものとも 613号)

きょうははなさきやまへお花見に行く日。きつねのきっこはお弁当をたくさん作りました。いたちのちいとにいも一緒です。ふくろうのろくすけもさそいにいくと、ろくすけはいのししの子どものうりぼうたちの子守をまかされていました。そこで、うりぼうたちも一緒にお花見につれて行くことに。楽しいお花見が、もっとにぎやかになりそう♪

この「きつねのきっこ」が出てくるシリーズ、良いですよねぇ。何が良いって、きっこの懐の深さ、機転の良さ!はしゃぎまわったりちょっとわがままを言ったりするうりぼうたちを叱るではなく、上手にうりぼうたちの気を引くアイデアを出して、さらに楽しい気分にさせるんです♪きっこが先生だったら(あるいはお母さんだったら)、きっと毎日子どもたちは楽しいでしょうねぇ。当然、このお花見も行きから帰りまで楽しいことずくめ♪きっと子どもたちもお花見に行きたがりますよ~

※この本は単行書として発行されていません。月刊絵本雑誌「こどものとも」の613号です。


うさぎのくれたバレエシューズ



その女の子は踊りが大好きでしたが、バレエ教室に5年もかよっているのに、踊りが上手になりませんでした。お星様にも、おつきさまにもどんなにお願いしても…。そんなある日、女の子に1足のバレエシューズが届きました。そのバレエシューズをはいてみると、不意に体が軽くなって、足が一人でにはねあがって…

絵本を読み始めて1ページ目、とても寂しそうな女の子の絵。冷たそうな壁、殺風景な部屋に伏し目がちで立っている女の子の姿からは、上手く踊れない悲しみが伝わってきます。それがどうでしょう。ページをめくっていくたびに色鮮やかになり、女の子の表情も明るくなり、軽やかな風が吹き渡っているかのような動きのある絵になります。そのキーとなっているのが桜色。、各場面の物語が読者の心に与える、読者の心に感じさせる「何か」を、この桜色が上手く表現しているのです。絵だけでもこれだけのものなのですから、物語は言うまでもありません。春、桜が舞う頃にこのおはなしを読んであげてください♪

ちなみに、ビッグブックもあります↓


イボイボガエルヒキガエル



「ヒキガエルってなんか気持ち悪い~」「さわったらイボできるんやろ?」というあんまり良い印象がないヒキガエル。けど実はみんなヒキガエルのこと、あまり詳しく知らないのでは?そんなヒキガエルにスポットをあてたのがこの絵本!これを読むと「ヒキガエルって意外とかっこいいがな…今までバカにしてすまんかった!」という気持ちにちょっとなります(笑) けど、ただ単に豆知識的な本で終わらずに、表情豊かなヒキガエルの絵と関西弁で熱弁している文章によって、とても魅力的な絵本になっていますよ!春、カエルが目覚めるころにどうぞ♪


ランドセルがやってきた



おじいちゃんから届いた大きな箱。宛名は僕あて。あけてみると…青いランドセル!おじいちゃん、僕の好きな色のにしてくれたんだ♪せおってみると…とっても大きい!6年生まで使うんだもんね。何か入れてみよう!

タイトル通り、1年生の男の子におじいちゃんからランドセルが送られるおはなし。子どもってランドセルもらえるのがすっごく嬉しいんだなぁ、という微笑ましい気持ちがとっても伝わってきます。あのランドセルの箱を開けるワクワク、新しいランドセルの匂い。絵は和やかですがとても臨場感のある絵本です。ふたが開いちゃって中身が全部出ちゃうシーンが個人的にツボです(笑)


みんなのすきな学校



ティリーが通う学校のキーン校長は、自分の学校が大好き。けれど、あんまり大好きすぎるので、なんと土曜日も学校に来ることにしてしまった!その次の月には日曜日にも、そしてさらにその次の月には祭日にも学校に来るようにしてしまう。みんな、本当は休みの日に学校なんて来たくないのにな…

簡単にあらすじだけ紹介すると、「何と横暴でむちゃくちゃな校長!」と思われるかもしれませんが、この校長先生、悪い人ではないのです。自分の学校が好きすぎて、もっと子どもたちに学校にいて欲しくて休みの日も来るようにしちゃう。悪気があってしているわけではないので子どもたちも面と向かって「嫌だ!」とは言わないんですね。顔はうんざりって感じですが…。さて、この本を読み聞かせしたら子どもたちの反応はどうでしょう?ま、大方予想はつきますが(笑)


ぼくは一ねんせいだぞ!



けんちゃんはこの春からいよいよ1年生。おばあちゃんからランドセルがいよいよ明日届きます。けんちゃんは去年1個上のとおるちゃんのランドセル姿を見て以来、1年生になるのが待ち遠しくて仕方がありませんでした。そうしてようやく待ちに待ったピカピカのランドセルが届きました!けんちゃんは嬉しくて嬉しくて、あまりの嬉しさにランドセルを背負って散歩にでかけました。ところがそのランドセルを木の枝にかけていたら…

自分は長男だったのであまりそんなことはなかったのですが、弟妹の人や近所にお兄さんお姉さんがいた人は、このやんちゃ坊主のけんちゃんの気持はよ~くわかるかもしれません。何よりこのけんちゃんのランドセルへの並々ならぬ情熱は読んでいて微笑ましい気分になります。しかしこのやんちゃ坊主、とある事件で大泣きするんですねぇ。それがまたかわいらしい(笑)1年生に読むのにぴったりの絵本です♪


ビリーはもうすぐ1ねんせい



ビリーはいよいよ明日から1年生。けど、新しい学校のことがちょっぴり(もしかしたらビリーにとってはすごく)不安でした。そんなビリーが好きなのは鳥たち。庭に鳥の餌台があって、ビリーは鳥たちに餌をあげていました。鳥たちもビリーになついていました。そんな鳥たちのなかに、やせてボロボロの小すずめがいました。初めてビリーのところに来たその小すずめをビリーは連れて帰ることにしました…

子どもにとって小学校入学は、人生初の一大イベントかもしれません。新しい場所で待つ、見知らぬ生活、見知らぬ人との出会い。それらに対して期待を膨らませる子どもたちもいれば、大きな不安を抱く子どもたちもいるでしょう。ビリーは後者です。そのビリーの成長物語が、鳥の巣立ちになぞらえてとても上手く描かれており、物語性が非常に高いです。

また、この絵本は絵も素晴らしいです。温かみのある絵を基本としつつ、朝早く目覚めたシーンや小すずめが飛び立つシーンがビリーの心象風景としてその心をよく伝えています。特にラストのビリーの夢のシーンは素晴らしいです。

物語・絵ともに名作と言える絵本。ただし、新1年生には内容が難しいかも…2~6年生に入学を思い出す作品として読み聞かせするのに良いかもしれません。じっくり一人で読むのにも良い絵本です。


デイビッドがっこうへいく



『だめよ、デイビッド!』の続作で、あのデイビッドが今度は学校に行ってやんちゃをするおはなしです。担任の先生大変だろうなぁ…と思うんですが、けどデイビッドの表情がすごく活き活きしていて思わず笑っちゃう♪ そして、学校の先生や司書さんが読んだら「あぁ~、あるある(笑)」と思わずつぶやいてしまうツボをおさえていて、すごく共感すると思います。その点はたぶん子どもたちも一緒。読み聞かせしてみんなで「あぁ~、あるある(笑)」とつぶやきましょう!