月別アーカイブ: 2013年4月

クリスマスのきせき



冬の国からきたペンギンたちは、しちめんちょうに雪景色をプレゼントしようと大量の雪を運んでいます。しかし、崖から落っことしてしまい、しかたなく板に積み上げて運びますが、運んでいる内に…

文章が少なく、絵でストーリーを見せている絵本。その絵が大きくて見やすく、そして起こっていることがわかりやすい構図なので、見ていると「あぁぁぁ(笑)」と思わず微笑んでしまいます。「いったいどうなっていくんだろう」という期待感が絵を見ている内に膨らんでいって、そして衝撃のラスト!クリスマスにウケること間違いなしな絵本です。


卒業研究振り返り(2)「テーマを決める」

卒業研究のスタートはまず「テーマを決める」ことから始めました。
「テーマを決める」は1時間で完結で、手順は下記の通り。

  1. テーマは自由、全く制限無し。
  2. テキストとワークシートがセットになった「調べ方の道案内」で卒業研究の趣旨を説明
  3. ワークシートに自分の興味のあることをひたすら単語で書く
  4. 書いた単語からひとつ、卒業研究のテーマを決める
 
まず、テキストとワークシートがセットになった
「調べ方の道案内 テーマを決める」で
卒業研究の趣旨を説明した後、ワークシートに
自分の興味のある単語や絵を自由に書いていく作業をしました。
単語のジャンルには全く制限は無し、自由です。
なお、参考資料として

・「図書館の分類から考えるヒントを見つけよう」
・「テーマ決定の参考になる 2011年1月〜12月の出来事一覧」

の二つを作成して配布しました。
「図書館の分類から〜」はウチのサイトにも置いている
小学校図書館十進分類表」を元に、
特に子どもたちが興味を持ちそう・調べられそうな分類を一覧にしたものです。
「テーマ決定の参考になる〜」はタイトル通り、
2011年に起こった時事的な出来事を月別で日本と世界に分けて一覧にしたものです。
これらをあらかじめ作成しておいた理由は、
「もしかしたらあまり自分が興味のあることを書けない子がいるかもしれない…」
と言う不安があったからです。
そういった子たちのため、考える材料として配布しました。
また、自分の興味のあることを考える際には、
自由に移動して友達と「私ってどんなことに興味ある?」と話し合っても良い、としました。
「案外自分より他人の方が(客観的に見てくれるので)自分自身をよく知っていることもある」
という観点からこのように行いました。


さて、実際に子どもたちがワークシートを書いている様子を見ると、
個性豊かにどんどん自分の興味のあることを書いている子もいれば、
配布した参考資料から興味のあることをどんどん
ピックアップして写し取っている子もいました。
時事的なテーマを書く児童はあまりいなかったように思います。
また、習い事関連のことを書いている子も多く見受けられました。
しかし、一方で興味のあることをほとんど書けない子や、
他の子の書いていることを参考にして書いており
「自分の興味」に基づいて書けない様子の子もいました。
そういった子には「自分の毎日の生活を思い出してみたら?」とか、
「去年勉強したことや体験したことで心に残ってることはない?」など、
適宜アドバイスをしました。

ここで「自分の興味」に基づいて書きだしておかないと、
後々「テーマの基本を調べる」「問いを作る」作業で大変苦労します。
この「自分の興味のあること」から最終的にひとつテーマを決めるのでうsが
自分が「本当に興味のある」ものからテーマを決めていないと、
後が続かないのです。
興味のあるテーマならばある程度基礎知識があったり、
想像が膨らみやすかったりして、
「テーマの基本を調べる」作業で関連するキーワードをピックアップしやすく、
問いを作る作業も発想が膨らみやすいのですが、
興味のあまりないテーマではそれらが難しく、
また取り組むモチベーションも保てないように思います。

それにしても、「興味のあること」を書くのが難しいのは何故か?

まず考えられるのは、そういった練習を今までしてこなかったこと。
この学年は今まで調べ学習を計画的に指導してこなかったので、
もし低学年のころから自分で考えてテーマを決める練習を
繰り返し積み重ねていれば、違う結果になったかもしれません。

また、最初に卒業研究の完成品(冊子体で作成したもの)を見せて
卒業研究全体の流れを見せておけば、
「これからこういう作業をするんだな」というのが形としてわかり、
それに合わせて何か良いテーマを考え出すことができたかもしれません。
ただ、最初に完成物を見せるとそれに囚われてしまい、
発想力を発揮しなくなってしまうこともあるかもしれず、
完成品を見せるのが良いかどうか判断に迷うところです。

そして、「好奇心の摩耗・広い知識と経験の不足」ということも
原因のひとつとして挙げられるかもしれません。
小さい頃からスポーツを楽しんだり、博物館や美術館に行ったり、
芸術的な体験をしたり、豊かな読書体験を積み重ねたりしていれば、
好奇心が育ち様々な知識と経験が積み重なり、
今回の「自由に考えて決める」という場面でフリーズせずに
積極的に発想するように思います。

この学年を低学年の頃から見ていたわけではないので
上記のような原因が当てはまるかどうかは結局のところ「よくわからない」
というのが正直な所なのですが、
しかし少なくとも上記のような学習・経験を積み重ねることは、
探究型学習を行なう際に様々な場面で必要になってくる
「発想力」あるいは「思考の瞬発力」を鍛えのるに良いように思います。

以上のような「自分が興味のあること」のピックアップ作業をした上で、
最終的にそのピックアップしたものの中からひとつを
卒業研究のテーマとして選びました。
ここまでの作業をやって、最後にこれら「調べ方の道案内」含め
配布した資料やワークシートはちゃんと保管して取っておくこと
(最後のほうで振り返りたくなるから)、
加えて「情報メモ」を配布して本などを参考にした場合は
ちゃんとメモしておかないと後悔することになる、
という説明を最後の5分ほどでして、
ちょうどほぼ1限(45分)で終了でした。

さて、最後の子どもたちが選んだテーマの一覧です。
と言っても全てを公開することはできないので、
特に「3人以上テーマが重複した」ものを上位から挙げていきます。

・野球
・お菓子
・宇宙(星座含む)
・サッカー
・音楽
・絵画
・地震
・ファッション
・世界遺産
・バスケット

「ファッション」「絵画」「世界遺産」が重複したのは意外でした。
この3つは上記の「図書館の分類から〜」にも「出来事一覧」にも載せていません。
スポーツは男子に、お菓子は女子に人気がありました。
お菓子を選んだ男子はひとりもいなかったはず。
また、「音楽」もそうですが習い事の影響もテーマ選びに大きな影響を与えています。
「地震」が多かったのは、やはり東日本大震災が子どもたちの心にも残っているからだと思います。
他の時事的なテーマはあまり選ばれませんでした。
「宇宙」「星」「星座」も人気です。
このようにテーマが重複した子がおおよそ80人ほど、
他の50人ほどはテーマがバラバラで、
中にはかなり個性的なテーマもありました。

なお、興味のある単語をワークシートに縦横無尽に書く子はほとんどおらず、
ちゃんとジャンルごとに分けて書いている子が大半でした。
このへんは教えていないのに自然と行なうあたり、さすが6年生です。

というわけで、卒業研究振り返り(2)「テーマを決める」は以上です。
まだ1つめでこの長さ…先が思いやられます。

なお、この「テーマを決める」を含めテキストやワークシート類の作成には、



を参考にさせていただきました。
この本が無かったら多分卒業研究は成り立たなかった、
というくらいお世話になりました。
高校生向けの資料ですが、小学校でも十分参考になります。
同じく特に参考になったのは




片岡先生ご自身の、卒論指導の実践内容や重要な指導ポイントなどが
詳しく書かれていて、こちらも大変参考になりました。
どちらも探究型学習をする上でテーマ問わず大変参考になるので、
よろしければご一読ください。