日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 外見・中身編

「日本十進分類法 新訂10版」(以下NDC10)が刊行されました。


・日本十進分類法 新訂10版
(日本図書館協会通販ページリンク)


9版の刊行が1995年8月、新訂10版は2014年12月なので実に約20年ぶりの改訂です。
この刊行に伴い関西では新訂10版に関する研修・研究会が開催されました。


・大図研近畿3支部合同例会「日本十進分類法新訂10版の全貌」
・日本図書館研究会 図書館学教育研究グループ例会「NDC10をどう教えるか」


このどちらにも参加させていただきましたので、簡単な新訂10版の改訂についてと、学校司書として今回の改訂が学校図書館にどのように影響するかなどを書いていきます。
なお、特に前者のダイトケン研修会では改訂に携われた藤倉恵一様ご自身にご解説いただき大変勉強になりました。
改めて感謝申し上げますとともに、この記事は藤倉様の解説を中心に書いております。

<改訂作業について>
改訂にはのべ17名の方が携わり、刊行直前まで改訂作業が行われていました(刊行後も訂正箇所等のために作業が続けられています)。
これだけの改訂には大変な労力なだけでなく、神経を擦り減らすような緻密さも求められるかと思います。
改訂をしてくださった日本図書館協会分類委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。
改訂に携われた委員の皆様は普段大学図書館や公共図書館等で通常業務をこなしつつ、プライベートな時間も削って改訂作業をされていたとのこと。
個人的にはこの仕組みは委員の皆様に負担が大きすぎるように思います。
改訂作業は図書館界全体に関わる作業であり、勤務時間中にもっと改訂作業に関われるような仕組みづくりが必要なように感じました。

<外見的な改訂について>
既にNDC10を手に取られた方はわかるかと思いますが、9版と目に見えて大きな違いは

・A5判→B5判

に変わったことかと思います。
これは、A5判サイズで改訂するとページ数増に伴い1cm近く厚みが増してしまうためです。
個人的には、ページが大きくとても見やすくて良いです。
また、「日本目録規則」や「基本件名標目表」とサイズを合わせるためでもあります。
他の外見的な変化は、


・表紙が茶色→黒色
・背の♦が第1分冊(本表・補助表編)が♦ひとつ、第2分冊(相関索引・使用法編)が♦ふたつになっている
・バーコード貼付を考慮し表紙のエンボス加工を左下から右上に
・つめ(小口見出し)が9版では相関索引のみだったのが、両方につけられた
・分類番号と項目の間のスペースが全角になり見やすく
・中間見出しや網レベルの分類がくるときに改ページ(大事な注記や見出しがページをまたぐことを抑止)
・本表と相関索引で厚みが異なり、触っただけでも区別がつきやすい。
・9版解説ページに使われていたローマ数字をやめる(司書課程等の授業でページ番号を教えにくい)


という風に、細部も使いやすいように変更されています。
本当に細かいところまで使う人への気遣いが行き届いているように感じました。



<中身の変更・追加点>
分類以外のコンテンツの変更点も多々あります。

・分類そのものについての解説の「序説」の追加
・「使用方法」及び分類をする上で重要な「用語解説」追加
・序説、使用法、用語解説、判例に使われている用語が
 どのページに有るかの「事項索引」の追加


9版では「解説」で一括りにされていたものがよりわかりやすいように変更・追加されています。
ただ、自分の勉強不足ではあるのですが用語解説はもっとわかりやすい説明を…という用語がいくつかあります。
ただ、ここの部分をもっと充実させてページ数を増やすのはNDC10の本来の目的ではないので、わからない用語は他の本で勉強を、ということでしょう。


長くなったので、次回「日本十進分類法 新訂10版について勉強しました 改訂方針編」に続きます。


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