イベント「図書館、使いこなせてる?」を行いました!

先日ご案内した通り、本日グラスまちライブラリーさんとのコラボイベント、「図書館、使いこなせてる?」を行いました。

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生憎の雨模様で事前の宣伝も不十分だったためか参加者数は少なかったのですが、それでも参加された方々と図書館について色々とお話することができました。

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天候にかかわらず今回はデジタル機器をほとんど使わない(使ってもiPadで画面を見せる程度)ということだったので、このように画用紙をマスキングテープで装飾して手書きでフリップなどを作成しました。マスキングテープが思いの外好評でした!

今回は「図書館を普段あまり使わない人に、図書館ってこんな便利なところもありますよ、実はこんな役割もあるんですよ」という内容でしたが、私がただお話するだけではつまらないと思い、ワークショップ的なものも交えつつ以下のような内容にしました。

(1)「としょかんって、どんなところ?」というテーマで画用紙半分に今図書館に対して持っているイメージをグループで話し合いながら書いてもらう

まず、聴き手の皆さんが今図書館をどんな風に使っているのか、図書館に対してどんなイメージや想いを持っているのかを画用紙に書いていただきました。

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書かれているのは「本の検索ができる」「CDが借りられる」「本の検索ができる」「本を借りるところ」など、概ね事前に予想していた通り、図書館の様々な機能や役割があまり知られていない印象でした。
ただ、今考えると、図書館にとっても詳しい方がたくさんいらしてた時を想定してこの後の話を複数パターン用意しておくべきでした…実際、「調べもものにいい」などこの先話す内容のことも書かれていたりします。
また、「飲食禁止」「静かにするところ」「勉強(自習)してはいけない」など予想していなかったことも書かれていて、このあとこの方向の話が広がり想定外の面白さがありました。

(2)しらべたいなら、としょかんへ!

(この項はおおよそ話した内容をそのまま書きます)。
本を貸し借りするだけが図書館の役割ではありません。図書館は利用者さんが何か調べたいことがあるときに手助けをするサービスをしています。図書館には物語や絵本以外にも様々なジャンルの本がありますよね?図書館の本は日本十進分類法という方法で本の仲間分けをしており、おおまかに10種類に本を分けています(0〜9類を説明)。では、どうして物語の本や絵本以外の仲間の本もあれだけたくさんあるのでしょう?それは、図書館は本を読んで楽しむだけにあるのではなく、利用者の方が様々なことを調べられるようにするためです。そして、図書館は利用者の方が調べる手助けをします。その手助けサービスのことを「レファレンス」と言います。「レファレンス」だとわかりにくいですよね、日本語で言うと「情報サービス」「情報探索サービス」でしょうか。要するに、情報探しの手助けです。例えば、

「子どもの頃に広い芝生でどんな遊びをしましたか?」

ということを知りたいのであれば、図書館に行って聴けば瞬時にこんな風な本(昔あそびや子どもの屋外遊びの本)を探しだしてくれます。

あるいは、

「箱作(会場の最寄駅の名前)という地名の由来は?」

という質問に対しても、図書館には地域の歴史や民俗の資料がたくさんあるので調べることができます(郷土資料をお見せしました)。図書館は地域の歴史や郷土、文化を保存する役割もあります。

あるいは、

「阪南市にカフェ&雑貨のお店を開きたいけれどどうすれば?」

という質問であれば、カフェや雑貨店の開店についての本、ネットショップも同時にするのであればネットショップの開業や商品の写真の撮り方の本、大阪にある他のカフェや雑貨店を視察したいのであれば大阪のカフェ・雑貨店のガイド本もあります。また、開業の際の相談窓口なども紹介してくれます。

このように、何か調べたい時には図書館に行けば、図書館は手助けしてくれます。

(3)ほんがとしょかんになければ…

(この項も話した通りに書きます)
こういった調べ物をしたりしている時に、調べたい本が図書館に無いケースもあります。けど、図書館に無ければ読めない…というわけではありません。他の市町村や大阪府立図書館から資料を取り寄せてもらって、読むことができます。図書館は他の図書館と連携して利用者さんが資料を読むことができるようにネットワークを築いています。大阪府で言えば、大阪府立図書館は他の図書館よりも資料をはるかに多く購入しており、大阪府下の市町村の図書館を支える役割があります。

また、何か調べたい時には資料だけでなく、大学や文化施設などの専門機関を紹介してくれることもあります。さきほどのカフェ開業のようなケースがそうです。

さらに、日本最大の図書館「国立国会図書館」があります。法律で、本を出版したら国立国会図書館に本を納めないといけない「納本制度」というものがあります。膨大な資料を持っていて、直接行って資料を見ることもできますし、市立図書館に資料を取り寄せたりデジタル化した資料を見せてもらうこともできます。

なお、国立国会図書館には「レファレンス協同データベース」というデータベースがあり、先ほどの図書館の調査の事例をデータベース化しています。日本全国たくさんの図書館がこのデータベースに事例を登録しています。
また、大阪府立図書館は「e-レファレンス」という、インターネット上で調査相談を受けつるサービスもしています。

(4)かんがえよう、としょかんのやくわり

最後に、今日の話を聞いた上で、図書館の役割や、こんな図書館がいい!ということを再度画用紙に書いていただきました。

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今回はお子さん連れの方が多かったためか、児童コーナーや子ども連れで図書館に行くことなどに関する書き込みが多いですね。特に児童コーナーとそれ以外のコーナーをフロア分けしたらどうか?という話で盛り上がりました。お子さん連れだとどうしても他の利用者さんに気を遣ってしまう、騒いだら申し訳なく思うとのこと。また、「図書館の人が忙しそうで声を掛けづらい」という声も。また、図書館で長居したいのに自販機が無い、館内で飲み物を飲めないのが困るという話も出ました。そして、資料をもっと増やして欲しい、古い資料を新調して欲しいという意見も。

以上のようなことをお話しましたが、あくまでおおまかに書いただけで、実際にはどんどん話が広がっていきました。分類についてもっと込み入った話をしたり、他の図書館の話(飲食できる図書館やカフェのある図書館など)に広がったり、あるいは図書館に対して要望があってもどこに言って良いのかわからない、議員さんに言ったり図書館を考える会に参加したりというのはハードルが高い、など。
図書館を利用しない人も、利用している人も、図書館に対して「もっとこうして欲しい」というニーズはあるものの、そのニーズを図書館側が拾うのはとても困難ではないか、という印象を受けました。いち図書館員として、こういったニーズをどうやって拾っていくか?ということを考えさせらるイベントでした。

今までこんな風に「図書館関係者以外の大人に図書館の話をする」ということは無かったのでイベント前は少し不安だったのですが、やってみれば新たな発見が多々あり、大変良い経験になりました。また機会があればぜひやってみたいですね。


以下、今回の参考文献です。















本も図書館関係者以外の方が読んでも面白い本が多いです。ぜひご一読ください。


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